なんか今日はエントリーが多いですが気にしませんっ。
(もともと書きためていたものを手直ししつつアップしただけなんですが)
浜渦ファンに朗報です。
あの超名盤、サガ・フロンティア2が再販決定しました!!
うわーいうわーい(持ってるけど)。
うっれしいなっ!
もう、みんな高いお金出して買わないでいいんだ……(感涙)。
詳細はこちら。
有り難うスクエニ!ほんとに有り難うっ!!
なお、現在取引されているこのCDの参考価格は13300円ですよっ(11/21現在)!
そんなことあっていいのか!と思いますが、それでも欲しい方は買っちゃうんですよね。跳ね上がるだけの人気CDなのでしょう。
もっとも、個人的にこのように高価格で取引されているCDって「その時代に新しいことが出来た、エッジの効いた作品」というイメージがあります。名盤でも超大作の場合は数も多くてあまり値が上がらない。
それに対し、賛否両論の作品はそれだけ「目を引きつけるもの」「背けたくなるもの」どちらにせよ個性が強いのではないかと思います。
実はこのサガフロ2も今でこそ「名盤」などと言われていますが、サガシリーズのメイン作曲家の伊藤さんから引き継いだために、「曲はいいけど、やっぱりサガは伊藤さんでないと…」と評価した方もそれなりにいらっしゃるようです。
閑話休題。
こういう状況に、正価で幸運にも手に入れることが出来た自分はすごくやきもきしてしまいます。
まず、作曲者やそれに関わった人に利益が行かない。それにもとは三千円ちょっと。しかも数年前に。
良い曲を、もっと気軽に楽しんでほしい、といえる値段ではないですよね。ファンじゃないと手が出ない法外な値段だぞ。
さてどうせですから、浜渦さんとサガ・フロンティア2の音楽紹介をさせていただきますね。
いやほんと、浜渦さんのことについては思い入れが強すぎてなんだか手が震えてきちゃうぜ(やばい人だ)。
それまでは、たとえば「FFの坂口さんが……」と言われても、「誰、それ?」くらいの勢いでぴんとこなかったんです。今でも、多分いきなり言われても「誰それ?」になると思います(すみません)。
できあがった作品には興味はあっても、それを作った人は別物だよね、というポリシーの持ち主。(簡単に説明すれば、たまたま好きな本がその作家に多かった、というくらいの認識)
でも、そんな中でも心をとらえて放さなかったのがサガフロ2、FF10、チョコボの不思議なダンジョンなどを作曲された浜渦正志さんでした。よーするに、この方あって、スクエニファンになったといいますか(笑)。
経歴はすごいんですが、それはともかくとして、指揮者でオルガニストのカール・リヒターに赤ちゃんのときにあやしてもらったりミルクをもらっていた、という大物で、それだけで個人的に伝説決定(笑)。
ついでにカール・リヒターの代表作CDをご案内しておきましょうか。
渾身の一撃!といったバッハの長大な名曲。
彼の指揮はちょっとテンポが遅いので最近のものより演奏時間が長いと思います。
コーラスなどもざらついていると思うけど、心の奥底から絞り出す様な魂の叫びを聞いているような演奏です。いやぁ、いいんだよ~もう泣けてきそうにいいんだよ~(思い出しただけで目がうるみそう)。
ちなみに青星の個人的に二番目に大好きな曲(笑)。(一番目はやっぱりバッハのロ短調ミサさ~)
ああ、サガフロ2の音楽の話をしなくちゃ。(相当浮かれているようす)
サガ・フロンティア2は7年前の作品。
ここで、浜渦さんは非常に面白い試みをされています。
詳しくはご自身のページにお任せしますが、簡単にいえば、「ある一つのテーマをひたすら変奏してゲーム音楽を作り上げ」ています。
これがね、……すごいんですよ。ほんと、どんな場面にもなんだかぴたっとはまっちゃう。
そして、もちろんバリエーションなので、統一感ばっちり。
このことで、私は浜渦さんを「技巧派」と認識しています。(FF10などでもこの方のアレンジ能力は抜群でしたよね…「いつか終わる夢」とか)
(なお植松さんは叙情派というかメロディ派。音楽性といった意味では天才なんじゃないかなーと思います。
ただ、単に好みの問題ですが、私は構造がしっかり見えている浜渦さんの音楽のほうが肌に合っています。)
曲は浜渦さんらしい、クラシカルな色調の中で親しみやすいポップさを兼ね備えているものが多いです。クラシック好きな方が浜渦さんにはまるらしいのですが(私もどちらかというとその手合いです)、その典型がこのサガフロ2。
全体的に、低音で聞かせるものではありません。
だから、ロックのように激しく、ずしっとくるものがお好きな方にはおすすめ出来ませんが、高音のきらめきや軽やかさをお求めの方はすっごくおすすめです。
この方の音楽って多くの日本人の音楽が持つ「湿気」とは無縁なような気がします。よい意味でからりと乾いている。
ゆえに、一つ一つの楽器の音がクリアに「見える」んですよ。(自分にとって構造が見える、というのはこのあたりのことね)
それなりに音を重ねているはずなのに分厚くならない。
浜渦ピアノ爆裂!という感じで最初っからキラキラと星をとばしてくれます(現在Disc1のPraeludiumを聞いている途中~ああ、幸せ♪)
そしてこの盤を評する言葉として見受けられるのが「癒し系」という言葉。なるほどその通り。
音楽だけ聴いていて、十分楽しめます。
曲にある程度、泥臭さが残っているとは思うのですが(やはり最近のものになるほどうまくまとめられていたり、洗練されていたりするように思いますが)、やはりこの若さでないと出来ないオリジナリティの高さというものも感じられます。
FF10で浜渦さんの虜になった私はサガフロ2を偶然にも地元のCD屋でゲットし、その第一曲を聴いた時点でもう「ああ、買ってよかった……っ!」と感激しました。
だいたい「これは……嫌いかも」という曲がCDの中には入っているものですが、三枚組CDにははっきし言って「捨て曲」がない。
再販価格も三千円くらいでしょう。三枚組ですし、これは、手にとって損はなし!!ですよ。
こうして浜渦さん好きな方が増えていってくれると嬉しいな~。
再販されたら、関心のある方は是非お手にとってみてくださいね。
あと、癒し系の音楽を求めておられる方も是非。ゲーム音楽というものを超えて楽しめると思います。
実際、私はCDを手に入れて存分に楽しんでから、ゲームをやりました。
ゲームは結構いいとこまで行ったんですが(ギュスさんが**で、ウィル編でなんかやってるくらいまで)……挫折してしまいました(汗)。ゲームをやると、CDだけで聞いていたときにはあまりぴんとこなかった曲もすごくしっくり合ったのでびっくりしましたけどね。