Final Symphony II 行ってきました

FFのLSOコンサート、FINAL SYMPHONY2のざっくり感想。
当日券めあてで、昼は完売、夜若干数、とあったので、夜公演目当てでいってみようと思ったら、チケット売り場で困っている様子のお嬢さん発見。お友達が突然入院されてしまい、チケットが余っていたそうで、おかげさまで昼公演のものすごい席(前から三列目ほぼ中央)を譲っていただくことができました。
パンフレットを見ると、私は「オケなのにLiberi Fataliが入ってない…」、お嬢さんは「5をやるのにビッグブリッジやらないなんて…」とお互いぼやくことになりました。
いくつか曲があげられていましたが残りはetcとあるだけで、どの曲が取り上げられるかわからない。

さて、LSOといえば私の中ではまずはスターウォーズ(あとイミテーションゲームも!)!プレヴィンのカルミナブラーナ!という印象ですが、お客さんは意外とLSOのこと知らずに来たようす。
もっとも、原曲者の植松さんが「スターなんとかとかなんとかポッターの演奏を」と割とギリギリのネタバレをしていました。

最初の曲:聞き覚えがないなーと思ったら新作だった。

二番目の曲:わが愛しのハマウズさんアレンジによるFF13のダイジェストのようなメドレーで、場面場面が即座に思い浮かぶし、サントラのあそこに入ってるところ~とすぐわかる。
いやー卑怯ですね(いい意味で)。ゲームの「自分が動かす」という操作感が自己関与度をここまで高めるとは思っていなかった。映画以上に破壊力あり。
ただ、どこにバトルテーマが入っていたんだろう…同じメロディはいくつも使われているので、「らしい」ところがよく分かりませんでした。

これ以降も、すべて各シリーズの楽曲をひとつにまとめたものになっていました。

三番目の曲:ピアノコンチェルトにしたFF9。なおピアニストはチューリッヒ音大のMischa Cheungという人だそうです。
https://www.zhdk.ch/?person/detail&id=149526

メインとなる曲がいくつかあり、それが編み込まれるように翻案された曲でなかなかよかったです。
しかし、FF9なら長調で終わるかと思っていたら、短調で終わったので「!!」と思った次第。
Melodies of Lifeはいい曲ですねえ…

個人的にはFF9といえば「いつか帰るところ 」ですが、入ってなくて残念。https://youtu.be/aa3VN-UJwD0

四番目の曲:FF8で「MONO NO AWARE」。
もの No Aware?ってどういう意味だ?と頭捻っていましたら、「もののあはれ」ですと。考えて損した…。
モトイ。FF8もFF7もアレンジャー(海外の人)は、どこかもの悲しさを感じるそうです。作曲時、植松さんは「全然そんなこと思っていなかった!」と仰っていましたが、私は割とアレンジャーの人に同感。

で、この曲、個人的大ヒットでした。
オケだからやっぱりLiberi Fataliから始まった!いい意味で予想を裏切られました。

(ちなみにこの曲、オリンピックでアメリカがシンクロナイズドスイミングのメダルをとったときのものです。NHKが曲名紹介するかと思ったのに…)
初の生オケLiberi Fataliに鳥肌が立ちました。そして曲リストに高々と上げられたThe Oath(FF8の中で一番好きな曲の1つ)

はもちろんのこと、The LandingとかFITHOS LUSEC WECOS VINOSEC とか(以上オタク話が続くので割愛)。
Liberi FataliとThe Oathの主旋律を主に織り込みつつ、ところどころよく知った曲が入っていました。こちらもFF9と同じように翻案といったところでしょうか。曲としてのまとまりはこちらのほうがよかったかな。
曲を聞きながら、初めて弟がプレイしているFF8を見たときに「ゲームがオケの音楽流してる……!!」と衝撃を受けたのを思い出しました。それまではPCのドアドアとかピコピコゲームしか知らなかった。
そこから我がゲーマー道が始まった。

最後:FF5の曲。
こちらは曲そのものはほとんど知らない(DFFやDDFFでちょっと聞いたことがあったり、アレンジを通してビッグブリッジを知っている程度)なので、単純に曲として楽しみました。ちょっとショスタコのようでした。

アンコール:ビッグブリッジがここできました。
打ち込みのオケ(FF12)では音がボケてしまってあまりいいアレンジとは思わなかったのでどうかな、と思ったら、特徴的な分散和音を思い切り外したおかげでキレのいいアレンジになりよかったです。小芝居ののち、チョコボアレンジに。あきらかに(腹)黒チョコボのような短調アレンジだったりユーモアたっぷりで笑った後に、なぜかここで涙腺にきました。
いやこのユーモラスな曲で涙腺来るのはどうなのさ、と思いつつも、思い出がやっぱりいろいろよみがえっちゃうんでしょうね。
卑怯だなあ。

アンコール2:ファイナルファンタジーのテーマ。(プレリュードと間違えている人が結構いたけど、違う曲だよ!)
もともとオケが向いているメロディラインの曲なのでこちらはずっしりときました。

オケについて。
ところどころばらつくこともあって片手間仕事なんだろうなーと思うところがあったり、ビオラのトップのおじちゃんが隣の人と足をつついて遊んでるのが見えたり(笑)していましたが、音程が大きく狂うなどのストレスもなく、いかにもオケらしいはったり感もあって満足しました。そして金管のレベルがよいなあ。
あと、フォアシュピーラーのフラジオレットが印象的なほど上手だったです。