FF7ではジェノバ細胞なる諸悪の根源が出てきました。
ジェノバ細胞は「宇宙からやってきた災厄」ジェノバさんの文字通り、細胞。これを植え付けることによって
ザックスなどソルジャーは精神的影響を受けず、肉体的影響を受け、肉体強化されていました。またソルジャーの失敗作となってしまったクラウドは精神的影響も受けまくって一度壊れてしまいました。
ジェノバ細胞についてちょいとばかり妄想を語ってみたいと思います。
*なおアルティマニアオメガは読んでいません。
もともと、ジェノバ細胞についてのアイデアはどこから来たのか考えてみましょう。
類似性を指摘出来るのは細胞内のなんとかを一躍著名にした(笑)「パラサイト・イヴ」。
読んでいない方は一読あれ。はじめの部分が非常に面白いです。最後になるとちょっとパワーダウンしてしまいますが、それでも流行ったのが分かる名作です。
さてこの「パラサイト・イヴ」の発表年を見てみると、1995年。
とりあえずFF7の発表年より2年前です。
旧スクウェアは「パラサイト・イヴ」のゲーム版も作っていますよね(笑:プレイしてませんが)。
この類似性はまったくの偶然の可能性もあります。そもそもバイオテクノロジーを使った設定が流行った時代だったのかもしれません。
ついでに、いつも気になるのはイタリアのジェノバ(Genova)市。綴りが違うからよかったものの、初めて聞いたとき「イタリア?」と思ったのは確かです。JenovaのNOVAは某英会話学校ではなく、やっぱり「新星」という意味ですよね。Jeは何の意味があるか知りませんけど。
新星とは名前とは反対に意味するところは「星の死」ですから、暗示的にいろいろ意味しているんでしょう。たぶん。きっと。
閑話休題。
ジェノバ細胞ですが、クラウドの中では決着がついたみたいですよね。
とりあえず彼は精神的影響を脱却して、都合よく(笑)肉体的影響のみ受けた状況になっています。あるいみ「寄生関係」から「共生関係」になったのかな。
神羅がぶっつぶれたとはいえ、ソルジャーの生き残りもいるでしょうし、クラウドのようなセフィロスコピー失敗作(しかしクラウドを除きナンバー付きの彼らはリユニオンでセフィロスのところにいっちゃったかもしれません。すると残りはクラウドのみ)もいるでしょう。ジェノバ細胞を持った人たちはまだ生き残っているはず。
今後ジェノバ細胞はどうなるんでしょうか。
特に、決着をつけた人たちはともかくとして、次代に命をつないでいく場合にはどうなるのか。
恐らくソルジャーたちは、現役世代が第一世代だから(セフィロスのことを考えると)、人体にどんな影響を及ぼすのか分かりません。ガスト博士ならともかく、宝条さんがそこまで心配、あるいは理論化していたとはとても思えません。
(そうそう、ガスト博士と宝条さんの違いについてはまた今後。単に科学的センス云々の前に重大な違いがあるように思います。ぶっちゃけていうとガスト博士は分析家であり、宝条さんはそれを超えて創造を夢見てしまった、と。)
ジェノバにはリユニオンという、行為に対する強力なバイアス(偏向)があります。つまり、何が何でも「戻ろう」という傾向。
なんでこんなバイアスが必要だったのでしょう?以下SFちっくな妄想。
- ジェノバが生まれた星では、強風とか嵐とかで体が切り刻まれるのは当然だったので元に戻るための強力な何かが必要だった。(書いているだけで気持ちわりぃ)
- そもそもジェノバは精神体みたいなもんで、物理的な体は適当にそこらへんの物質を寄せ集めて作っていた。んで、それを体として生きるようになっても「寄せ集める」バイアスが残った。
- ジェノバのもといた星は壊されてしまった。それでジェノバ星人はばらばらになってしまう。(泣)
ジェノバは元々は高度に知能の発達した種族だったため、再び皆が集まって暮らすために「いつか皆の元へ帰る」という強力な行為傾向のプログラミングをDNAに刻み込む。で、この「いつか皆の元へ帰る」が「細胞のあるところへ集合する=リユニオン」となる。「この星を船として…」というのも、ただただ彼らにとっての約束の地に「帰る」ため。
どーでもいい推測でした。
が。
このジェノバ細胞を持つ人の血がうまく混ざって薄くなると、「リユニオンする」行為傾向はやがて「凝集性の高い」という性質に変わるんじゃないかと思います。皆がなぜか井戸端に集まる。クラウド(の子孫?)だって例外ではありません(笑)。
つまりみんな仲のいい世界。家族の結束も固い。
おお、ジェノバ細胞万歳。
もっとも、ジェノバ細胞はもともと人間に相容れないものだったとしたら、そもそも子供も望めないでしょうけどね。