FF7ACを見て、「うちのクラウド君がこれだけ強かったなら……ッ!」と思った青星です。
私がプレイしたのはまさにACのためだったので、話を知ることメインでした。
したがって、やり込み、レベルなど気にしていなかったんですよ。だから、最終決戦のイカセフィロスとの戦いはどれほど苦労したことか……。
最後のセフィロスとの一騎打ちは、「あんたそのリミット技身につけてないやんけ」とクラウド君にツッコミを入れながら呆然とエンディングに向かいましたけど。
多分幾人かは「これはうちのクラウド君とは別人ね」と思った方がいるはず。てかいてくれ。
Final fantasy VII advent children prologue
ところで、公式サイトに「On the way to a smile」という小説が連載されていることをご存じですか?二年間の空白を埋めるための小説なんですが、上でご紹介しているVジャンプ編集の「FF7ACプロローグ」という本では既にまとまっています。それによると、小説はティファ編まであるようです。
このティファ編、ティファが罪の意識に苛まれながらもクラウドや子供達と家族として生きていこうと苦闘する小説なんですが、これがイイ!! もう顔がにやけまくるほどイイ!
自分はいわゆるクラティ・クラエアというカップリングに興味のない人間なんですが(この話をすると無駄に論争になるので)、さすがにここまでされちゃあおしまいよ、といった感じです。はい。
まずポイント1。ティファがまるで子供じゃない、と思った、「うわー、分かるよ、こういう男の人っているよねえ」という、クラウドのとても「らしい」趣味。ティファにばれたときにばつの悪い顔をしただろう、その表情までくっきり浮かんでしまいました。可愛い! 可愛すぎる!!(というかFF7ACのクラウドって笑顔が苦手っぽくないすか? その代わり、困り顔は頭を撫でてやりたいくらい可愛い。ちなみに後頭部上半分を見るとどーしてもチョコボに見えてしまってシリアスなシーンで笑い出しそうになる。)
次にポイント2。クラウドの「パパ」っぷり!
文字を教えるところなんてしっかりしてる。23歳だとは思えないパパっぷりだ! 子供とか人間とか苦手そうなんだけど、それはきっと対処方法を知らないだけで人間は好きなんだよねえ、クラウド君。だから、うまーくはまれば、本当にいいパパになれるだろーなー。
彼はくよくよ悩むタイプだけど、本質的にはおっとりした人間なんだろーなー。愛すべきヘタレだわ、ホント。
これを読んで、なんか私は癒されてしまいましたよ。
はっ、FF7ACって「母性・狼」などなどがテーマらしいのですが、クラウドによって母性本能をくすぐるってことも含めてるのか!
追記:ここからちょっとカップリングについて。かなりきつい見方です。
クラウドもティファも同病相憐れむというと言葉が悪いですが、そういう意味では一番ぴったりではないかとは思っています。エアリスは強いけど、クラウドとティファはお互いに弱い部分があって、それを補い合えるのではと。
さらには、ティファにとっても、クラウドは唯一の「自分の過去」を知る人物。
失った故郷や家族への郷愁や哀惜も含めた好感をクラウドに持っているのではないかな。単に純粋な恋というものでもなさそう…。
クラウドのほうはどうやら初恋の相手だったから問題ないようですが(笑)、「周囲の親しかった人が全滅」がなければクラウド君は人気者(?)のティファに振り向いてもらえなかったのではないかと思ったり……(うわー意地悪な見方だなぁ)。
でもそういう前提が自分の中であるからこそ、ティーダ×ユウナみたいなラブラブーな関係はちょっと……と思っちゃったりします。どこかお互いに遠慮があるような、友人以上恋人未満(発展可能性あり)、という感じかな。あくまでも私感です。なお、白状すれば私はエアリスのほうが好きな人間です(笑)。
ただどちらにせよ安易な復活はやめて欲しいと思っています。
ティーダ君が復活したときは小躍りしましたが、内心では「復活しなくてもよかったかなぁ」と思わないでもなかったり(真のエンディングは三つ目の「幻エンディング」じゃないかと個人的には思っていますので)。
閑話休題。
目に見える範囲では(笑)この本は出てすぐに売り切れになったもよう。私は誰かに読まれた跡がありありと分かる最後の一冊をかろうじて手にいれました。同額なのに、こちらの本のほうが、映画館で買ったパンフレットよりも数倍よかったッス……(汗)。画像もたっぷり、インタビューもぎっしり。
さてそのインタビューの中で、クラウドが持っていた大量のマテリアの謎が解けました。
実は、ユフィが預けていたようです。つまり、バハムートになっちゃったやつとか、銀髪三兄弟が埋め込んでいたマテリアはぜーんぶユフィのだったんですね。
で、私はこのACの感動的なエンディングの後で起こった悲劇に思いを馳せたいと思います。
はたと、ユフィは現実に戻ります。「あたしのマテリア!」と叫ぶユフィ。
で、「あ、すまない」とばつの悪そうな顔をしたクラウドの頭に斜め四十五度からツッコミが入るかと。
多分いろいろな意味でクラウド、再起不能。
ああ、楽しみだなぁ。