実はリミテッドスクリーニング当たって、普通の人より一日だけ早く見ることが出来た青星です。
ネタばれ込みの煩悩発散。
まずはツッコミどころから。
最初のほうは場面のつなぎ方がいまいち。詰め込み過ぎな印象も否めません。多分いろいろシーンを削ったんでしょうね。
妙にシーンの尺が短くて、ゲームのイベントシーンに過ぎないように見えることもあるんですね。音楽も「ループする音楽」を使っている場所もあって、それがシーンの終わりとすっきりとはシンクロしないことがあったりします。
まあ、これは映画だからと思ってみるとそうなんですが、話が分かった状況で見てみるとそんなに不自然じゃないんですけどね…。(ああだからDVD作品なのか)
リミテッドスクリーニングではそう思って見てました。白状するとね。ま、最初のうちだけですが。
あとは台詞上のツッコミ。
説明口調の台詞が結構あります。ここは「ああ、やっぱり映画じゃなくてゲーム屋さんが作ったんだなあ」と思った部分。
もっと短くシンプルな台詞に代えたほうがいいんじゃないかなと思う場所も。
特にティファが飛空挺の中で「二年前に確かにあった…」というくだり。これはトレーラーのときから気になっていたんですが、「なんだろう、この説明口調」と思っていたんですよ。キャラではなくて作り手の思いが先走って、それが見えちゃう。
さらに、CGについてのツッコミ。
群衆シーンはどうしても「人形」に見えちゃいます。
また、手で何かを握るという動作は難しいのかな。
包帯を握って持ち上げるというときでも、指と指が密着していなくて、すかっと包帯が抜けていきそうなんです。(最初そういうことに気づいたのは、10-2のティーダエンディングなんですよ~。ユウナの腕、よーく見てみてください。もっと密着しろ!と画面にかじりつきそうになったのは恥ずかしながら私です。)
細かい点ですみません。
だがしかし!
どうせ僕はスクエニの操り人形。
ということで、ベタボメに入ります。
ツッコミは入れたものの、CGは綺麗~。とにかく綺麗~(感涙)。
空気感を大切に作ったということですが、ちゃんと教会の中で埃がきらきら舞っているのまで見えるのーー(涙)!!
やわらかく湿気が包んでいるようなフィルターのかかったような画像です。
メインキャラクター級がどれも魅力的なデザインです。睫ばさばさ、大きなおめめだけどっ。
クラウドは愛すべき美青年のヘタレ(でも強い)だし(なんか私の解釈間違っています?)。
ティファはしっかり者の姐さん女房な美人さんだし。
私の中ではヴィンセントは「愛いヤツ」という印象があったんですが、ハンサムさんだったのはともかく、素敵にクール……な割には、「信じられない」という子供(マリンちゃん)の言葉に傷ついて電話屋探しに来るし、ってやっぱ可愛いわこの人(大笑)。
タークスのレノとルードが相変わらず、というかパワーアップして面白い!
ほとんどお笑いはこの二人がかっさらいます(レノ、君はカエルかね?!)。でも、格好いいところもあるんですよ。
そういえば、レノとクラウドのボケツッコミのタイミングが滅茶苦茶好きでした。クラウド君を使ってコントが見られるとは思わなかった…。
んで。
しゃちょーーーっ! かっこよすぎーーー!!(一応黄色い声で脳内補完を。)
ちなみに惚れたのは銃を撃つシーンよりも、母さんボックスをあまりにも思い入れなく「いらないもの」のようにひょいと捨てたところ(鬼畜)!
ゲーム本編の中でツォンさんって死んでたんじゃなかったのか? 生きててよかったよ……微妙なお顔でしたけど(笑)。タークスの面々って個性が強くて魅力的な人たちだったですもんね。
アクションシーンは速すぎてまず目がついていきません。ただ「すご、すげー」と感嘆のみ。
いや、二度目は少し見えたかなぁ。
思わず「サブリミナル効果」を心配しちゃう私。(映倫に引っかからないのか?)
とある方が「漫画のようなんですよね」と仰有っておられたんですけど、なるほど、と思いました。
マトリックスにつながるような形式美なんですよ。
FF7ACはマトリックスよりも迫力とスピードははるかに上なので爽快感は凄まじい。そのくせCGなのでなんだか汚くないんですよね。
汗くさい、人間使ったゆえの迫力とは別種の迫力。
そうそう、「いかにかっこよく見せるか!」というのに命をかけちゃった映像ってこんなんだろうなあ。
好きなこだわりにこだわりぬいたという感じです。延期に延期を重ねた結果がこれ、なんでしょう。
ストーリーは、映像が凄くって圧倒されまくりなので結構二の次にはなっていますが、「いいお話」ジャンルに入るものではないでしょうか。物語の整合性には期待してはいけないというFFのわりにはそこそこ筋が通っているので、よいのでは(なんかえらくすんません)?
ツッコミどころは多々あるけれど、私は好き。時々おおっと思った台詞もありました。「でも一人ぼっちは嫌なんでしょ、出ないくせに電話を手放さないもんね」。すごいぞ、ティファ。
ゲームのプレイを前提としている物語であるのは確か。映画として見るのであればその部分はマイナス要因です。
クラウディウルフのモチーフですが。ティファの指輪もそうなんですね。で、デンゼルも首から指輪をぶら下げている。
「本物の家族じゃないもんね」という台詞からすると、AC以前に「家族であること」を象徴してみんなでクラウディウルフのモチーフを身にまとってみたのかな。
マリンはどうなんだろう?マリンはとーちゃんがいるからなぁ。
自分のはまった映画は、大体「見れば見るほどはまる」というものばかりなので、早速FF7ACはその道を歩き始めています。うぉー、買ってよかったよーー。
これからもよろしくねー。
でもねえ。
残念だけど、裏切り者なんだよ。
と、いうことで、最後にして最大のツッコミ。
かつて青星は誤字ハンターとして名声を博しておりました(ごく局所的に)。
FF7ACにも誤字発見!
パンフの誤字(明らかに変換ミスのあれ)ではなく、本編の誤字です。
あの、懐かしのハイウェイに突入しますよね。
そこで「Do Not Enter」の看板を突き破ってバイクの凄まじいチェイスが始まるわけですが、その看板の下のほうにある文「Authorized W.R.O. Parsonal Only. Extremely Dangerous」で。
parsonalじゃなくてpersonalでしょう……。
うわー、ものすごく気になっちゃうぞ!!