アディクション

昨夜聞いた話(自分がFFプレイヤーであることはカミングアウト済み)。

オンラインゲームはパチンコ的だ、とのこと。
たとえば、

  1. 毎月高額の使用料を払う
  2. アイテムがかなりランダム的に、しかも少なく出現
  3. したがってギャンブル性が高くなっている

ちなみに私はオンラインはやらないことにしています。
というのは、私にとってゲームは、暫く触れていなくてもふと思い出して取り出せる本といったように、基本的に手元に置いておくものです。捨てられない人間。
プレイスタイルも、「週にどのくらい…?」という聴き方をよくされますが、「やらないときは何ヶ月もさわらない、やるときは週末に皆が寝るころになってサル化」という形でプレイしています。
(例外的にFF10-2の通常版は売りました。インターナショナル持ってるんで。しかも、もともと10がインターナショナルでプレイしているので、声優にもあまり思い入れがなかった(笑)。)
また、「ゲームしている自分」という自己像は望ましいものではない、という考えがあるので、たとえ自分がゲーマーだったとしても、こっそり人目を忍ぶようにやるもので、おおっぴらにやるものではない、というイメージがあります。
まあ、自分はゲームのとらえ方が古いタイプの人間なのでしょう。
そ、それに高すぎるよ……月千円とかって何?! 休むことも出来ないじゃん!(←それでまたアディクションが強くなってしまう)

ということで、オンラインゲームのことについては何にも分からない状態で偉そうなことを言ってみます。

オフラインは中古市場が強くなってきてしまっています(分からないではないのですが)。
だから、ゲーム会社としてはオンラインは今後持続的に収益のあがる分野として大注目しているはずですよね。
ついでに、言葉は悪いですが、率直に言えば中毒になってもらえればウハウハでしょう。
ただしそれでいいんでしょうかね?
恐らく、プレイヤーにとって、オンラインゲームはオフラインゲームよりも(製作者が考える以上に)違うモノではないかと思うのです。

2.のところで述べた「アイテムがランダムに出現、しかもすぐにはとれない」という性質が、特にギャンブルとの類似を高めています。
というのはですね、高額なお金を払っているわけだからそのランダムに出てくるアイテムが欲しい、ランダムで出現するから、「いつ来るか、いつ来るか?」と始終プレイしていないと駄目なわけで、もしそのアイテムが本当に「終了」してしまっても、それまで「ランダムに出現」しているはずですから、プレイヤーには終わったことを知らず、「単に運が悪いだけかもしれない」と長い間それにトライしてしまうのです。
もし、これが「一定の時間で出現する」「一定の回数をこなすと出現する」などであれば、アイテムが完全に終了したとしても「あ、終わったな」ということくらいは分かると思うのですが。

最近ではギャンブルでの依存症についてはかなり大きく問題として取り上げられています。
一方、オンラインゲームでの害はいくつか語られてはいるものの、他のもの、たとえばパチンコほどにはあまり声高には語られていません。
ちょっと悲惨な例→リネージュにはまってしまった夫 これはその仕事仲間がたまたま見ていたページ。
多分FF11だってあるでしょう……。

ギャンブル依存の話については今も何冊も本が出ていますが、オンラインゲームは恐らくそれとはもっと異質な誘因も抱えていると思います。人間関係とかね。

ソフトウェアメーカーには、むやみやたらとオンラインに基盤を移すのではなくて、今のうちに、「アディクション(依存症)」の予防策について研究してもらいたいと思います。かなり切実に。
先に手を打ったほうが「良心的な会社」としてよいイメージで受け取られるでしょう。
それに、もし問題が大きくなった場合、悪者扱いされてゲーム自体にさらなる悪印象がつきまといます。
多分。
(ネット依存と似ていると思うんだけど、責任の所在がもっと明確ですよ、オンラインゲームの場合はね。となると、必然的に悪は作り手、というイメージになってしまう。)

と偉そうなことをその人たちとの話で考えてしまいました。

実際、オンラインゲームの製作者さんたちはこういう問題についてどう思ってらっしゃるのかなあ?

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