念のため。
ここの管理人は浜渦さんの楽曲を盲目的に崇拝していますので、その点ご了承おきください(笑)。
DIRGE of CERBERUS-FINAL FANTASYVII-Original Soundtrack(通常版)
……ことばになりません。
地味地味地味地味言っていた曲がこんなにいい曲だったなんて!!
ごめんなさい、浜渦さん!そしてすごいぜ浜渦さん! 有り難う浜渦さん!!
このCDで失神できるよ!(半ばマジ)
ヘビーローテーション入り決定。
購入したのは通常版です。うん、だって、ガクトさんのお歌は特に興味がありません……だから、ガクトさんのCDのために初回限定版を買う必要もなく。
もし超弩級スペシャルDVD(浜渦さんご自身が歌うPV)
のであれば一も二もなく三枚くらいは買っていますけどね。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、浜渦さんは「片翼の天使」で「セーフィーロス!」と歌っておられます。
もともと専門はお歌の方だったんですよ。声はバス。かっちょいいだろーなー(うっとり)。(残念ながらACの「再臨」では歌ってないもよう……ただ、恐らく、娘さんのアヤネちゃん(漢字は分かりません)はACのサントラにちょっと関わっていたらしいですよ)。
それを考えると、浜渦さんは「FF7に帰ってきた」のかもしれませんね。Re-Union。
CDを聞いて、うちのゲームこっそりプレイ用ボロテレビは低音が全滅ってことがよく分かりました… …orz。
今回低音聞けなくちゃそりゃダメなはずだわ……(TT)。
特に、Arms of Shinraはテレビで聞いた時、正直エレキギターの「ファミファソファミファミ~」という連続しか聞こえず、
「……は、はまうずさん……つまんないよ……(泣)」と失礼なことを思っていたんですが(正直プレイ中はこの音楽と神羅屋敷のuneasy feelingの印象が強すぎた)、ちゃんとCD聞いたらすんげぇかっちょよかった。
特に前奏! ここの弦楽器の刻みなどは、他の楽曲にも共通して流れています。
フライングゲットした方は「ヴィンセント・ヴァレンタインデーだーあははー」と楽しめたのでしょうが、Amazonさんはきちんと発売日当日に届けてくださり(やがり)ました。でも随分遅くに佐川メール便が放り込まれていたので、何度も郵便受け見に行っちゃったよ(信者……)。
以前の作品と比べると、近い順にUnlimited Saga>FF10>武蔵伝II>サガフロ2。特にアンリミの2枚目との共通点が結構ある気がする。FF10というのはその重さから。武蔵伝IIは新境地の「無国籍調の音楽」から。
浜渦さんの名作といえばまずあげられるのはサガフロ2ですが、作品を経るごとに浜渦さんの音楽は洗練されていくように思います。根っこがしっかりしてきたというのかな。あるいはクラシックに回帰しているような気もする。
かつて、綺麗だけど無駄も見られたのが、その無駄がそぎおとされてきたように思います。(まあ無駄がオリジナリティを生み出すこともままあるんだけど。その典型がサガフロ2だと思います。)
というわけでですね……個人的にはこのDCFF7が今のところザ・ベストかも。ウケがあまりよくないのも分かりますが、オケ主体ということで、自分に馴染みのある分野に近くなっているので。
プレイ中で思っていたよりも、はるかにオケっぽく、メロディアスで現代的な音楽だったんですね、DCFF7って。それに、見事なまでにオリジナルFF7色がない(笑)! 浜渦さんには好き勝手やって欲しいとおもうファンからは、それが嬉しいです。もっとやっちゃってくれよ!という風にも思いますけどね。ゲームにこだわらずにご本人が好きな音楽を好きなように作ってもらう……というのは出来ないのかなぁ(忙しすぎるか)。植松さんのファンタスマゴリアみたいに。
この楽曲群は生オケは東京フィル、ついでに池袋の東京芸術劇場大ホール(ウエストゲートパークで一躍脚光?)
で録音という非常に贅沢な作りになっています。今までの浜渦作品に比べると、金属的な性質は影を潜んで全体の音質が少ししっとりとした、こもったような音になっています。
ゲームの性質もあるのでしょうが、だんだん年を経るほどに浜渦さんの音楽は高音から低音にシフトしているような気がして、今回は非常に低音の重みが効いています。高音の頃は、その透明感、軽やかさから「癒し」という風に命名されることもあったのでしょうが、このDCは、「癒し」に分類されるには少々重すぎると思います。どろどろーっとしています。でも、その中に泥中の玉といわんばかりにきらりと光る綺麗なメロディが隠れていたりする。ルクレツィア関連のは暗い中で白い光がふわりと浮かび上がってくるような音楽が多かった。
実に贅沢な映画音楽的な音楽。もともとジョン・ウィリアムズがかなり好きな自分としては、非常に嬉しいです。緻密だとは思うけど、(FF12作曲の)崎元さんの緻密さとは違うんですよねぇ。それぞれ個性があって面白いです。
浜渦さんの曲はいくらオケになっても、しっかりと骨組みが見える構造を持っている。異なるメロディ(あるいは声部)に異なる楽器をあてていて、それぞれの声部の差異を大事にしている印象。「音が立っている」という表現がぴったりかもしれません。
オケの曲はもちろん素晴らしいのですが、浜渦さんらしさの真骨頂は、ソロ楽器が活躍する、シンプルにひとつひとつの楽器が各声部を受け持つ楽曲(これで説明できるかなぁ)だと個人的には思っております。Fragment of Memory(記憶の欠片:この曲最高!)、Sneaky Cait Sith(潜入ケットシー!)や、Rosso the Crimson(ロッソのテーマ)、Ninja girl of Wutaiなど。特にRosso the Crimsonは、どこかのクラシックコンサートで現代音楽(とはいえバルトークくらいの時代か)の新曲です、と演奏できそう。
とはいいつつ、「Lifestream」のような(マカラーニャの森を思わせる)少しとらえどころのないような音楽、
「Mysterious Ninja」などの明るい流れるようなオケっぽいきらりとした音楽もとても浜渦さんらしいと思います。
浜渦さんらしさというのは、「面白い不協和音(つまんない(何にも考えてないような合わない)不協和音は……まあ、あまりいい音楽ではない中に見受けられるわけですが)を積極的に入れる」「骨組み(構造)がクリアに見える」「リズムがかなり複雑」というところだと個人的には思っています。要素として強いのは、(ロマン派からフランス近代、あるいは20世紀前半の←なおこのあたりの音楽はまさに青星のツボ!)クラシックだったりミニマルミュージックだったりするんですが、最近はタンゴの色合いも強い気がする。特にリベルタンゴとか。
そのせいかな、かなり「大人っぽい」。やはり、単純ではない。
理解を求めるために簡単にして聞き手に迎合するくらいであれば、むしろその作った音楽の理解すらも求めていない。(もっともわかりにくいとは思わないけどね…。)
聞く側も、作る側も、手抜きを許さない。そんな底力を感じます。
こういう音楽、大好き! ばっちこーい!!
さて浜渦さんといえばピアノ! ピアノといえば浜渦さん!ですが、今回もきちっとおさえどころをおさえているという感じ。しかし、昔に比べるとピアノ爆裂度は減りました。といったとたんに出てきた爆裂がA Proposal。
って、プロポーズ?! 音楽自体は聞き覚えあるけど、そんなプロポーズしている場面あったっけ?!(あるなら見せてくれ!!)
どこで流れていたっけ?! グリモア博士のあたりのところ?(それにしても、ヴァレンタイン父子、貧乏くじを引きまくり人生だよね……しっかし、それでも二人ともやさしいよねぇ)
かなりぎゅっと音が凝縮されているので、1ループだけだと思うんですがあまり短さを感じません。重い曲が多いからかな。割と似た音楽が多いからかもしれない。これがゲームの暗い統一感をまとめていたんでしょうね。
と、とりあえず、ちょっとでも音楽いいなーと思ったら「買い」ですよ!こんな音楽がBGMだったなんて、DCはなんて幸運なゲームなんだ(笑)。
お気に入りの曲!
- A Proposal
- 後で調べたらシェルクが「データ入れませんか?」という提案のことでした。ここの音楽、透明で、明るくて、なのに切なくて、凄く好き。多分一番好き。希望の光がもれてくるような……そんな、曲。(でも思い切りヴィンがドキドキしながらルクレツィアにプロポーズしているところを思い浮かべてしまいましたよ。どきどき。って、ちゃんとプロポーズするところあったらよいのになー。自分、酔いで忘れちゃってるだけ?)それにしても浜渦さん、こういう切ない系の曲すーーーごくうまいですよね。「いつか終わる夢」もそうだったけど。
- Flicker
- 最初のプレイヤーモード選択場面で流れている曲ですね。文句なしにかっちょいい。
- Return to the Subject
- 飛空艇の音楽ですね。この浮遊感たまらない! ピアノが刻む淡々としたリズムと音と、弦のまた異なるリズムを刻む小さなメロディ。それがだんだんと重なって、大きくなって……ピアノはその上で羽の生えた靴のように自由に動くようになって……管がさらに自由に歌って……。という感じ(説明ついてない)。この曲も非常にお気に入り。
- Fight Tune “”The Immaculate””
- なに、このかっこよすぎる曲は(笑)!! FF10の決戦がさらに現代音楽ちっくになった感じ。
とりあえず、残りはまた今度。
つつつつつつ追記!!
再販だ!! まさか、「海賊版がー」などと言ったから?言ったから? ねえ?! (ありえない)
まあ、FF12効果でしょう。うう、もう少し待てばよかった……ということで、海賊版の話についてはまたいずれこっそりと。
で、でも嬉しいよーう(感涙)。これも、高額CDだったもの……。
追記:その2.
い、いかん、音楽聞いていたら、DCの二次創作をやりたくなってきた……くっ、はまうずさんヴィンさんにや、やられたか……。
そーいえば、「じれったい二人の恋愛」話が大好きだったんですわ、自分。最近ラブストーリー読んでないから忘れてたわ(笑)。だからDCのストーリーはめちゃくちゃツボなのか!
誰か、メモリーカプセル全部取ったデータください……っ!!
(なんか凄くFF7を愛しているように見えますね……(笑)。愛はFF8とFF10とベイグラ(補欠・FM5)にもっとも注がれているんですが。)