ご無沙汰しております。
冷やし中華始めました的に。
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音楽がいいなー、血まみれがなければ同じ製作者が作ったDoDおもしろげだったよなーと、ぽつぽつと公式サイトを見ていた青星、先週の金曜日に新宿ヨドバシに行き、「おっ、売ってるじゃないの」とそこではスルー。
しかし情報サイトにて「売り切れ!!」とか書かれちゃうと「そんなに面白いのか!」と気になってしまいます。
次の日(つまり土曜日)、また新宿に出る用事があったのでヨドバシ他ちらちら見ていたらやはり売り切れ。ミーハー体質なので、急に欲しくなり、地元のツタヤで購入しました。
サントラさんはその前にスクエニe-storeで頼んでいました。
ということでまずは音楽の話から。
めっちゃオススメです!!!
志方あきこさんや多重コーラス系が好きな人はぜひぜひぜひ!公式サイトのBGMを聞いていただければ雰囲気はつかめるかと思います。
基本的に切ない系統の音楽で、あるテーマをアレンジしたもの、という曲が多いので、ある意味似た印象にはなります(笑)が、基本的に「ゲームのBGMに徹する!」という曲ではないため、音楽単体で成立しています。
ほぼ全てが歌物になっていて、ゲームでは歌の部分が省かれているものもあります(これ凄く巧く出来ているところで、BGMとして歌なしが流れていて、歌を歌っているキャラクターの側に行くにつれて歌声が聞こえてくるんですよ)。
同じテーマをもとに四曲アレンジが連続して並んでたりするので、もしかしたらそこで飽きてしまう人もいるかもしれませんが(笑)、切ないヒーリングミュージックとしては本当にオススメです。
夏ノ雪、青イ鳥、オバアチャン、イニシエノ歌、などなど凄く素敵な曲がいっぱい、最後のボーナストラックのジャズ調アレンジもお気に入りです。
こちらで試聴できます。
さて。ゲームについて。以下ネタバレ注意。
ドラマのつかみ
始まりは2053年の夏、雪が降りしきる人気のない廃墟となった東京。
ってえええ、思い切りファンタジーな絵柄だったじゃないのさ、なぜいきなり東京なの?!
というところから始まります。まずは小手調べというところでしょうか。とにかく来たる敵を殴りまくる!どんどんレベルが上がる!なんか知らないけどばんばん魔法も打てる!でも私は物理攻撃大好き人間なのでひたすらパイプで殴りまくる!!
…あ、もちろんEasyです。アクションなんてディシディアとKHしか買ったことないですから。
主人公ニーア君はひたすら戦います。背後の建物に隠れている妹のために。
戦い終えて小さな妹の元に戻ったとき、妹は咳をしつつ見つけ出したクッキーを差し出すものの……。そしてセカチュー展開でホワイトアウト。
と気がつけば1400年以上が経過。
大きな図書館のある村で、ニーア少年と病弱な妹ヨナは暮らしていました…。
注:上の絵はニーア青年です。
と、こんな感じで、いきなりええええっ、と思わせてくれます。廃墟となった東京の1400年後、という一文があるだけで引力がぐっと大きくなりますね。
キャラクター
とりあえず「みんなかわいい」。
少年ニーア、本当に健気で妹思いで可愛いんです!
本好きな妹も兄大好きで、それが元で逆に騒動を巻き起こすタイプ(笑)。でもギリギリうざいところを免れています。
この二人を見守ってくれるのが図書館の館長、若い女性の穏やかなポポル。心配しながら、親のいないニーアに仕事をくれます。
そんなこんなで兄を助けたい(お金持ちにさせたい)と伝説の花「月の涙」を求めてヨナが一人で危険な石の神殿へ向かったと聞き、ニーアはそこに急行します。案の定そこでボス戦、出会ったものが喋る本「白の書(グリモア・ヴァイス)」。しかしそこで、ヨナは全身に文字が浮かび上がる黒文病になったことが判明します。
さてニーアとシロ、この組み合わせが大変素敵です。
ニーアは「シロ」と犬っころのように呼んでいます。そしてシロちゃんは記憶喪失。ははは、それはつまり単なるノートってことじゃ…(禁句)
ちょっととぼけたお父さん的な発言の多いシロ。一生懸命なニーア。
世界とグラフィック
世界の雰囲気は「ワンダと巨像」に似ていますし、明らかにワンダオマージュと思える行為もあります(トカゲの尻尾を素材として掴まえることが出来ます)。
しかしPS2で美しい世界を作りあげていたワンダは引き算がうまかったんだなーと思わせるものがこのゲームにはあります(笑)。
グラフィックは残念ながら隙があるというか、ちょっと荒い感じがするかもしれません。ま、FF13と比べちゃいけないでしょうけど。
そして、世界観、これ、もしかしたら凄い面白いかも…というより、私のどツボにはまりそうな気がします。
巨大な図書館。
セーブポイントがポスト、手紙がひとりでに投函され、そこからぽろぽろと文字がこぼれ落ちる…という演出がなされています。また、図書館に来た老人は「こんなに知識が残っているのに技術が残ってない」とか、子どもが「昔の人はいっぱい本を書いたんだね、また変わった文字だから読みにくいけど」みたいなことを言うんですよ。(うろ覚えですが)
しかも全身が耳なし芳一のように文字が浮かび上がる病気ですよ…。
ローディングの際には、ヨナの日記(普通に、白地に黒い文字)が日付がばらばらに浮かび上がります。
一番どっきりしたのは「ゆきがふっていればおにいちゃんはいっしょにいる、ゆきがやんだらいなくなる」というような内容。
時折日記ではない内容が暗い地に浮かび上がるとある病気の症状…「外因性の精神疾患」とかって気になりますよ。まだそれ一度しか出てないけど。
もしかして、このニーアの世界って本の中じゃないのか?ヨナ、あるいはニーアが共に生きたいと望んだので、本の中でそれを実現したとか。
または、ニーアはヨナの望んだ概念に過ぎないのでは(つまりヨナの妄想物)?とか。
そして白の書はその物語が紡がれていくということでは?
という妄想がむわむわと湧いてきてたまりません。
オマケ。
ニーアって逆に読めばアーニだね。兄だな。
追記:(4/29)
カメラの動作ですが、両方とも反転にするとFF12と同じカメラ操作になりますよ。