終わったよ……取り急ぎ。
うーん、関連記事はいくつか読まなきゃよかったなぁ。RSSリーダから外しておけばよかったか。ちょっとこっちの感想がぶれる。
とりあえずシナリオの大逆転を求めて突っ走りました。多分50時間強じゃないかな。
ちなみにFF12は91時間ですよ……。なんだこの差。
えーと、何度も言いますが、バトルはさいっこうに面白いです。
FF12を超えられるものはないだろうと思っていましたが、良い意味で裏切られました。
ただ、そのバトル形式がもしかしたらキャラクターへの感情移入をも拒んだかもしれません……。
何なんだ、この漂う残念感は…。
クソゲーと言われても仕方ないと思いますよ、うん。何と言うか……シグマのときは「クソゲーかもしれないよね(にこっ)」とかそれすらもネタになるようなものなんだけどFFならしゃれにならないでしょう…。ま、シナリオを除いて出来がよいので、個人的にクソゲー判定はしない、というかバトルは神に近いんですが。
そもそも中途半端にやりこみ派で時間をかける人間、かつバトルも存分に楽しんでいるのにこんなにも突っ走ったのは、シナリオの薄さのせいです。
物語は神に作られた人間の管理者(=ファルシ)が選んだ人間(=ルシ)に、管理している人間を(人間をその中で管理している)繭ごと壊してもらって、その贄で去っていった神を呼び戻そうとするのをやめさせようとする話(でも繭は壊れる)。
期待していました、大逆転があることを。
実はラスボス(というかバルトアンデルス)は人間を目覚めさせるために存在して最期穏やかに昇天する(あるいはバルトアンデルスが望んだ神が、人々に真の覚醒をもたらせるためにあえてファルシを作った)とか、そういう理由があるのだと思って来てたわけですが、……だってコクーンってもう名前からして壊されるためにあるわけでしょう?
むしろコクーンと名のついているのに壊さなかったらFFじゃないと思うんですが。守るなんて言っちゃだめですよ、突き破らなくちゃ。
なのに。
えー、壊すだけ?
ほんとに裏とかないの?
まあ、最後の最後でオーファンの綴りが分かり、神はもう戻ってくるつもりはないのだなということが分かりましたが、話としては希望したとおりにゆりかごたるコクーンを守るより、むしろ安寧のゆりかごをぶっ壊すこと、親を求めるオーファン(=孤児)であるのではなく自らの足で立つこと=真の成長を、あるいは自立を、というところに本当は持って行きたかったんじゃないかと思うんですよ。偶然、コクーンを結果的に壊すことになってしまったというのではなく。
というかこれは希望的観測すぎますかそうですか。
むしろ、変に世界を守るというくらいなら、コクーンを守るなどと言わずに自分の身を守るという自分勝手な理由で突き進んでいただけたならと(そう言った意味ではファングねえさんはエライ)。
まあ、大人になることは物凄い犠牲の上になりたっているんだという教育的訓戒な暗示が込められているのだというならそれでもいいです。戦いたくないというわりにばしばし軍人倒してますよね。きっと峰打ちですよ(笑)。
ただ、そこへ持って行くのであれば、もっと説得力を、犠牲を必要とする説得力が欲しかった。
たとえば、操作キャラ以外の敵にもなりうる登場人物、多分とても魅力的なキャラクターとして造形されたはずだろうに(チラ見した感じ)、関わるのが一回二回、せいぜい三回しかないため、凄惨な最期を迎えても「ふーん」で終わっちゃうわけですよ…。特に公式サイトにまで出ている某さんの扱いはひどすぎる!なんかこう、バトルでもやらせてくれよ!
FF10のシーモアのしつこさが懐かしくなったのは私だけではないはず(笑)!!
他にも、何かキャラクターが独り決めして勝手になにやらやってる感じなんですよね…。もう少しいらいらしていたりするのであればもっとそれをこちらに実感させるようにすべきだったし(そう言った意味ではホープ君のうざさはわりと成功なのかもしれない)、その後やたらとヒーロー的な発言をかますようになるのであれば、その言葉はもっと自然なものにすべきだった。漫画とか本とかで読むためのセリフかもしれないけど、語るためのセリフではない。ライダーとか戦隊物のセリフにするのであるなら、それが馴染むようなセリフ回しで持ってくるべきだったはずです。
とにもかくにも本当に残念です。恐らく変な用語を連発するだけの設定を作った以上、本来はもっとシナリオも凝っていて、深かったのではないかと思います。
オートクリップであらすじが追えるのですが、そこのあらすじがあからさまに「映像では語られていないこと」まで書いてあるんですよね。え、そういう解釈?!ていうところが結構あり、多分そこらあたりは本来ムービーかイベントで取り込む筈だったのでは。
……と書いたのは「もう一本作れるくらい削除した」と言う話を読んでしまったため。
そもそも召喚獣、結局何様?単に助けにやってくるというだけで納得出来るか。
ルシって何?
ファルシって何?
はじまりの地まで行っても結局無駄でしたか、そもそもヲルバ郷がなぜはじまりの地と呼ばれているのですか、とか。
パルスのルシなのにどうしてコクーンのファルシが導いているのか。とか、コクーンとパルスのファルシはどっちも結局裏で繋がっているのか、とか。
でもあまり突っ込む気にもならない……。
有料でもいいから足りなかったイベントをちゃんとやってくれるならなあ……。
多分、ツクリテのほうは削除された、あるいは表に出ていない話が分かっているから「よい世界観」とかといえると思うんですが。とハマウズさんのコメントを見て思ったりしたのでした。そういえば、シナリオライターは10-2の人だよね。
結局、FF13で悪いところって圧倒的に説明不足のシナリオに尽きるんだよね。もったいなさ過ぎる。FF12は多分語られなかった部分は多くても、納得がいったから特にシナリオに不満は持たなかったのです。でも、FF13は納得する前に終わってしまった、感情移入がなかったというのがあって、あらが目立つんですよ。
路線はほんとFF10とかFF12とかと同じ、「守られている殻を突き破る」というFFの典型をあからさまにやってるんだけどなあ。筋が悪いわけじゃない。単に説明がないから説得力がない。そーれーが致命的なんだけど。
追記:ライトニングの中の人、演技下手過ぎじゃないですか?こちらが素に戻ってしまいましたよ……。声優に全く興味はないし、ヴァンとかも全然不自然には思いませんでしたが、ライトニングはひどすぎた…。
>パルスのルシなのにどうしてコクーンのファルシが導いているのか。とか、コクーンとパルスのファルシはどっちも結局裏で繋がっているのか、とか。
元々ヴァニラとファングはコクーンのファルシに選ばれたルシで、逆にパルスのルシが当時二人をサポートしていました。それを女神アニマがコクーンを守るために二人を強制的にクリスタル化させ、更にライトニング達をルシにすることで二人を止めようとした、というのが流れだったはずです。つまり元々ライトニング達とヴァニラ達は敵対するべき立場だった。恐らくラグナロクになれるのはヴァニラとファングだけで、ライトニング達は二人をラグナロクにするためにバルトアンデルスに騙されて煽られただけなんじゃないでしょうか。
それを結果として共闘させているのはFFらしいと言えばそうなんですが。が。
パルスが滅びたのは、ヴァニラ達を止めたパルスのエネルギー供給源たるアニマが眠りに就き、人間達が資源不足で争ったためだったはずです。つまりパルスのアニマに当たるコクーンの存在はオーファンです。恐ろしいことにヴァニラ達はED後人間が生き延びられないとしたら、下手をすると二度人間世界を滅ぼしたことになるのでは。
まぁ多分そんなことはなくて、一度目は失敗したけど二度目は大丈夫だよねテヘッ☆ ということでED後の人間はオーファンがなくても生き延びられるんでしょうけど……。けど、とモヤモヤさせてしまうところが13の失敗じゃないかなぁと個人的には思ってます。だって今回クリスタルになったってことは、そのまま考えればコクーンのファルシの使命を果たしたということになるわけで。
すみません、間違えました。
逆にパルスのルシが当時二人をサポートしていました。→逆にパルスのファルシが当時二人をサポートしていました。
専門用語全部似すぎだっつーの!(笑)
何度もすみません。調べなおしたら全然違ってました。女神=アニマ「じゃない」です。おおう。でもそうとも取れる。謎。
八百万の神が昔いまして、とある神が己の欠片からファルシを、とある神が消えた神の名残から人を生み出した、ということなのでアニマもただの神の欠片ですね。神はファルシに大地グランパルスを切り開き守る指名を与えたが、いつしか神は消えた。
で、パルスというのは神の名で、コクーンを作って人々を飼い始めたコクーンのファルシを、大神パルスを崇めるパルスのファルシ達は憎んだんですね。そのせいで、コクーンを壊すという目的に於いては、コクーンのファルシとパルスのファルシの意志が一致してしまったという。
で、(多分パルスのファルシに選ばれた)ヴァニラとファングがラグナロクになったのを女神がコクーンを守るために止めた(神はもう居ないはずだが、召還獣を使わすのは女神なので居るのかもしれない謎)。その後グランパルスは戦争と大量のルシ化のせいもあって衰退。
ライトニングさん達がラグナロクを止めたい女神エトロの期待の星であることは間違いないようですが、ファルシアニマとの関係がわからんです。ヴァニラファングがクリスタルから目覚めたためにアニマがセラを使ってライトニング達が集めたのは確かだし、ラグナロクにはライトニング(多分黄昏に対応する黎明)が現れることが女神の既定路線だったらしいので、関係はあるんでしょうけど。
こんにちは、コメントありがとうございます。
六人ともパルスのルシなのに、なんでバルちゃんに操られるのですか、パルスのファルシ止めろよ、と突っ込みを入れたかったのですが、よく考えたら彼ら全員のファルシがアニマだとすると(ファングとヴァニラ二人ともアニマのいる遺跡で眠っていたとすると:コクーンのファルシに遺跡ごと引き上げられて)、やけくそになったライトニング姉ちゃんに壊されちゃっているからむりか、とようやく思い当たりました。
結果論としては仰るとおり、目指すところは同じですね。
にしても、アニマ(グレートマザー)を壊し繭を壊し孤児であること=母の乳をいつまでも求める子供であることをやめ、グランパルス=大いなる拍動、すなわち生の世界に降りるというふつうの話なのに、なぜこうも回りくどい用語の説明で無駄に振り回して肝腎のところで説得力がなさすぎるのか、と、悲しいばかりです。ほかのところの出来、特にバトルは出色の出来なので残念なことこのうえないです…。マップについては自分、好みずれてるので(笑)。