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なんだか「のび太と鉄人兵団」になってきました……。(見たことのない方! これは必見ですよ! 子供心にものすごく感動しました)
あのねえ、このゲーム、普通に面白いんです。
面白いんですが。
どのゲームにしたって「どこかで見た感」はあるのでしょうが、この作品には「どこかで見た」どころか「あのゲームが元ネタ?」と髣髴させるものが一杯あります。もちろんFFは言うに及ばず。FFTやらベイグラやらなどなど。
パタン化された表現というものであれば、文句をつけるかもしれませんが、でも嫌いではないです。
予定調和は崩されるほうがよいけど、構造としてきちんと成立しているものは「ちゃんと最後まで目を通し、力を抜かなかった」という証拠です。
これまでの既存の内容が抽象化されて、パタンという形になったのであれば、それはそれでよし、と。
ただ、どーもこの作品にはそこまで昇華しきれたものがなくて、つぎはぎを重ねたようなものの気がします……。
別働隊(小隊)とエンゲージというシステムが参戦してきましたが。
別働隊はまさにその字のとおり、主人公とは別のチームをつくってアタックするもの。
エンゲージはFFTの「敵の能力を受け継ぐ」とかFF4のデカントシステムと類似して、灰の連れの能力を分捕ることが出来るというものです。
しかしその戦士は消滅。うわー、これはやりにくいわー。
「エンゲージした相手の中で魂が生きる」なーんて言ったら某アルティマニア小説とまったく一緒じゃないか!と突っ込みを入れたり入れなかったり。
この「灰の戦士」、戦闘中に倒れたらもう復活不可能。さらに言えば主人公が一度でも倒れたらゲームオーバー。
でもゲームバランスはそうシビアではないため、自分も最初のほうこそ評価がCだのBだのとくらいましたが、その後はほぼSで通しました。
用語も似ています。
FFでいうファイア=フレア。ファイラ=フレアラ。プロテス=シェル(笑)。←FFからの移行を狙っているなら、これは大変に悪いインタフェースの例!
エスナ=キュアなんとか。(ちなみにFFのインターナショナルだとケアル=Cureになります)
なんとかブレイクとか。
ストーリーにしても「死にフラグ……」とかはっきりと分かるような形で提示されてしまったり、上に述べたようにチャプターごとに突っ込みを入れていきたい気分にさせられます。
坂口博信らしいライフストリームみたいな考えが悪い意味でFFと類似しちゃっていて、あれですね。FF7並みに直截的な表現で。
ま、仕方ないですけどね。
そういうことで、ストーリーや言葉についてはつぎはぎ感が漂っているのですが、私は楽しくプレイしています。
どこがで読みましたが移動がシミュレーションで、バトルがノーマルなRPGだと思えばテンポの悪さも気になりません。シミュレーション好きより、のんきなバトル好きの方にお勧め。
さてこの作品の主人公、これまた大変典型的なヒロイン像です。一番私にとって面白みのないタイプのキャラなんだな。
誇り高くかつやさしく芯も強く、強くて賢い王女様。
常々思うんですが、主人公としての少年は長所短所ある魅力的な少年として表現されることが多いのに、主人公としての少女は「可愛くてやさしくて芯が強い」などといった画一的なヒロイン像が多いのでしょうかねえ?。あーつまんない!
声も嫌いだっ!
ま、アーシェ殿下とかリン・ウェンライト様といったツンギレ(?)タイプのヒロインもいるわけですけど。でも主人公という立ち位置でもないし。あれ、アーシェ様主人公?(私はヴァンだと信じてますよ!)
そして相変わらず操作性は悪い!
とにかくタッチの判定範囲がとっても狭くて、チームを編成するときなどは本当にイライラしてきます。壊れたのかと思って電源切ったこともある(笑)。
この作品は、DSではなくて少なくともPS2などの据え置き機でやるべきサイズのものだったなあとつくづく思います。
話の壮大さ……というよりむしろFFらしさに合わせたゲーム機を選んでほしかったです。
あと足音のテンポが速すぎ(こだわりすぎ)。25年くらいの棒人間のゲームみたい。
とにかく、普通に面白いのにもったいない!
追記:ぜーんぜん関係ないこと。
Firefox2、Java最新版のせいでクラッシュすることに気がつく。jarファイルを読み込んでうんぬん、というファイルをにらめっこしていたら発覚。
対処法を二時間ほど悩みましたが、検索で発見。ありがたや。
ということで、「小さな親切の連鎖」。
- javaコントロールパネルを開く。vistaなら、コントロールパネル→検索欄にjavaと打ち込むとjavaコントロールパネルが出てくる。
- ネットワーク設定で、「直接接続」を選択。
これだけ。