二足歩行兵器は成り立つのか。

硬派なシミュレーションRPG、フロントミッションのおはなし。
ヨドバシのポイントがいい感じでたまってきており、「おしっ、これなら新作買えるかもっ!」と喜んでいるところです。
そしたらDCFF7は自腹で買うさ、FF12は買わせるさ。
そんなことやっている暇があるかどうかはともかく(笑)。

この時期のゲームならば、このサイトにこられる方はむしろKH派だと思うのですが、KHは未だに私にとって酷い苦行になっているため、KH2は当分様子見です。
リミテッドスクリーニングのトレイラーを見ただけでくらっと来たので、ちょっとね……(笑)。
決して物語は浅薄ではないし、ドナルド可愛いし(ソラは?!)、レオンさんは面倒見いいし(笑)、ジャックかっこかわいいし(ジャック好きだー)、内容はとても魅力的なのですが、3D酔いにはどうしても勝てません。ぐえ。

というわけで、ふろんとみっそんですよ。
フロントミッションとはなんぞや?というかたはオフィシャルサイトへどうぞ。シリーズの歴史を追うことが出来ます。
FrontMission Official Site

内容をものすごく簡単に説明すると、駒取りゲームです。
ロボット型の駒を一マス一マス進めていって、敵の駒を倒せるかどうかをひやひやしながら待つ、あるいみ神経をすり減らす、いや違った、手に汗握るシミュレーションとなっています。
自分はこの手のゲームが苦手なので、敵のターンになるとドキドキものです。
あと一騎!というところで、ちゅどーん、と自分の駒が死んでしまうと、綺麗に消し炭になれます。だって一時間くらい駒のスリつぶし合いやってるんですもん。
ぼーぜんとなります。それがちょっと快感にも……ってマゾか私は。

けど、ロッド装備でばこばこ憎たらしいロボットを殴るのは気持ちが良い。銃より爆弾より何より肉弾戦が好きらしいです。
やっぱサドか。

さて本題。
まずはリンク先にありますFrontMission Project Blogで、12月12日分の記事をお読みください。

兵器として、いわゆる「人型兵器」は可能なのか?
いやー、この点、実はずーっとつっこみたいと思っていたんですが、やっぱり作り手の方も思ってらしたんですねえ、無理そうだって(笑)。

友人で「手でものをつかむためのシミュレーション」という研究をやっている人がいたんですが、彼女に、手首、肘、肩それぞれのトルクやらモーメントやら制約やら云々という訳の分からないものを式で見せてもらって「たかが人間がものをつかむという基本動作にそれだけの計算が必要なの?!」とびっくりしたことがあります。
式はシンプルなんですが(門外漢でもなんとなく分かる)、けど、変数を導出するための計算だって必要ですしね。
それに、このあたりの式についてはいくつか説があったと思います。
(数年前の話なのでちょっと記憶があやふやですが)

さて、腕を動かすだけでそれだけの労力がいるのですから、ヴァンツァーのようなロボットで実際に歩行、手や腕の動作などを再現しようとすると、とてつもない計算能力とものすごく繊細な機構が必要になります。
だって、現在でもやっとアシモ君は歩ける程度ですもんね。
*あれも確か完全には人間の歩行をシミュレート出来ていません。
アシモ君はよく見ると膝が曲がっていますよね? 人間は膝を伸ばしてきちんと歩けます。そのあたりが不良設定問題(きちっと解を出すことが出来ない問題)なのだ、と聞いたことがあります。

そこまで繊細で、かつ計算能力が必要とされるようなものが兵器として使えるのかというと……つ、使えないのではないでしょうか?

「人間の反射速度に合うだけのものが出来たとしても、やっぱり空から超音速飛行機での絨毯爆撃のほうがよほど効果的だし、機構も単純だし……」
などとゲーム中には我に返ってはいけないのだな、とふと思いました。

まあ、グーパンチと武器を握る手があれば、別に指の動作の調整までは必要ないだろーし、歩くのもローラーダッシュでわざわざ足をあげる動作をしなくてもいいかもしれないし(いや、……これはバランス取るのが非常に難しそうだ。たぶん初心者はこけまくり。ヴァンツァー壊れまくり)。
ん?そうなると、銃を持つ手とロッドを持つ手と、グーパンチとを用意すべきなのか? 一つくらいはロケットパンチが欲しいよね。なくならないように糸がついてるようなやつ。
わやわやになってきました。

ところで。
名作の呼び名高いFM1stではなぜ作り手側が「ヴァンツァー」という設定を出してきたのか、(その理由は表面的である可能性も否定しませんが)、ものすごく説得力のあるシナリオになっています。
とても重い話ですが、「ああ、だからなんだ、二足歩行兵器なんだ」と悟りました。
そう言った意味でも非常に秀逸なシナリオになっています。
興味を持った方は是非。
このネタを使ってしまったため、その後のシリーズにおいては、それを上回る説得力を生み出すのは難しいだろうなあとは思いますが、FM5thでは人間ドラマが熱いぜ!とのこと。
楽しみにしています。

あ、今気づいた。
ブログの記事にあった、各パーツについて、コンピュータがモジュール化してあるという考えは面白いなーと思いますが。
「腕や足などの各パーツが自分の動作用のサブコンピュータをそれぞれ持っていて云々」の設定があったら、ちょっと1stの説得力が欠けちゃうかも。

本当に今日のはアホトークでした。

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