むにゃむにゃなことをむにゃむにゃと水面下でむにゃしていたのですが、そこから離れて大分時間が経っているので、妙に路線が異なってしまう……と頭を抱えている最中です。
で、多分、そのむにゃむにゃしたことは恐らく使えないし、けどせっかくだからとここで使い回し。
大したことではないので、途轍もなくさらっと。
FF10について再プレイ中に思い付いたこと。
主要人物がよく使う言葉とは「自分(たち)の物語」、あえて自分の人生なり生活なりを外化した表現です。
普通だったらそんな言い方しません。
「自分の物語が終わる」だのなんだのって恥ずかしくって言えやしませんわ!
それに、物語、は「ものをかたる」、誰かに語るもの、としたある意味の情報のかたまりです。
自分から取り出して他人様に語る。それが「自分の物語」。
この点において「自分の人生を外化した表現」と言えるんじゃないか、と。
とりあえず自分の人生、といったより自分に密着した言い方より、少し放した言い方になっています。
さて、この「物語」という言葉を多発した理由をいくつか考えてみます。
- 単に格好いいから。
- もっともらしいから。
- 主人公ティーダがゲームの内容、大筋において過去を「語る」から、物語という「自分の中から取り出された語り」になっている。
- 実は「夢のザナルカンド」の設定と間接的に絡んでいるから。
で、1~3は明白だとして、4について。
FF10の夢のザナルカンドというのは記憶媒体に過ぎず、ティーダやその他その世界はエボン・ジュのための記憶媒体としてスピラに存続し続けています。
記憶媒体、情報や思い出を伝えていくための手段。まさにものをかたるものたちです。
本人たちが「自分が何の物語を語っているのか、何の記憶が元なのか」は知らずとも、千年前の記憶を物語る体現する(という言葉の表現のほうが合っている)。物語の原点を知らなくても物語が存在するように。
だからこそ、彼等は「物語」という言葉を、「私の人生」「私の未来」などという言葉の代替物として使っているのではないかと。
で、もし、この物語という、自分から少し突き放したような「他者に伝えるもの」といった意味合いが潜在的にでもプレイヤーにうまく効いているのであれば、夢のザナルカンドという「記憶を伝えるもの(記憶媒体)」も理解が容易になるはずではないでしょうか。
さて、ティーダは、そのような単なる「もの(媒体)」として扱われた存在であることに気がついていたのでしょうか。
彼が自分の故郷の命脈を絶つことに同意したのは、父やスピラとの関わりだけではなく、一人の人間ではなく「ものとして扱われた」ことの怒り、があったりしないのかな。
*媒体の集積から飛び出して、物語を外からみる立場になってはじめて、ティーダは独自の存在として動き始めることが出来たのではないか。
とふと黒い思考が浮かんだりしたのでした。
しっかし、気がついていて欲しいけど、ヤツは気づいてないだろーな(苦笑)。
ちょっと説明しきれていないようなので追記:(真夜中に思い付きでだーっと書くとなかなか意図が伝えられませんな)
記憶媒体であるティーダは「ものをかたるもの」ですが、「自ら語る者」という主体ではなく、あくまでも受動的で、誰かによってはじめて存在意義を成す存在です。たとえば「本」が飾られているだけなら「本としての本質的な意義がない」ように。
夢のザナルカンドはエボンによってのみ記憶媒体としての意味があります。
そこから飛び出すことによってティーダは「自ら語り出した者」となり、秘やかながらとんでもない変化を遂げました。客体から主体へ。誰かの物語から自分の物語へ。
自らに依って立つための通過儀礼なのではないかと思います。
本来人によって語られることを自分が語り続けること、これが彼の変容を促していったのではないでしょうか。
物語という言葉に固執するのも、記憶媒体であることから記憶を受け継ぎそれを持って生きること、主体となったことを意味しているのでは……。
いや、絶対ヤツは意識しているわけがないと思うけど!←そういうことでむにゃしていたことが没になったわけですが(TT)。
今日のひっそりプレイ。ミヘン街道からキノコ岩の司令部に入る手前まで。ベルゲミーネには負けましたが、チョコボイーターには勝利し、後はさくさくとチョッコボゥ(英語風)に揺られて土星の聖印までいただいてシーモアさんに会いました。久しぶりに「旅行公司」を聞いてどっきりしましたわ。やっぱ良い曲だなぁ……!!
うーん、もう何度もプレイしたから、ミヘンで全然強化していなくてもキノコ岩程度の敵じゃ何の怖さもないわ。次のボス戦が楽しみです。
さらに追記:
やばい妄想的考察が今頭の中で渦巻いています。えーと、ユウナ様を一瞬貶すような考察してもよかですか?貶すというか、一見貶しているように見えるというか、なんといいますか、あはははは……(すごい弱い)。
いや、ちょうどそういう本を読んでいて「まさかユウナってこれがネタもとじゃないだろうな?」のようなぴったりした当てはまり方をしたもんで。