Enhancing the contrast sensitivity function through action video game training
数日前ネットで話題になっていたネタ元が見つかったので、誰か私に読んでください(笑)。
アクションゲームをやっていると、一様な背景から微妙なグレイの影のちょっとした増加を検出する能力が上がるよ、という話。
神経の可塑性を用いてこのコントラストを検出する能力(コントラストの敏感さ)を強化出来るんじゃね?ということらしいです。これまでも訓練で能力が上がることは見いだされているけど、それはコントラストの識別能力だったり、あるいは訓練した刺激に対して「だけ」能力が上がるといったものだそうで。
まあ、どうやったらその検出能力が上がるかはまだ分からない。ということで、エキスパートアクションゲームプレイヤー(!!!なんじゃそりゃ)とそうでないゲーマーを比較してみよう!ということに。
そうしたら、エキスパートアクションゲーマーのほうが成績が良く、特に空間周波数が中くらい、高い場合にそうでないゲーマーのグループよりも差が大きくなったそうです。
空間周波数とは、たとえばしましま柄が細かいと高い、太ければ低い、といったように、きめの細かさ……というと語弊がありますが、ま、そんなもんです。細かいときのほうがアクションゲーマーさんたちはコントラストの検出能力がより高いということですね。
これらのコントラスト検出能力は、目に関係する周辺領域ではなくて、皮質(つまり脳みそ)の可塑性によるのではないかと筆者たちは考えているそうです。で、アクションゲームによってそれがアップする、と。
しかしこれは単なる調査なので、実際によくなるのかを普段アクションゲームをしないゲーマーさんに9週間で50時間アクションゲームとそうでないゲーム(Sim)をやらせたようです。視覚的な複雑さ(見た目)は似たようなものですが、アクションゲームではないほうは、アクションゲームほど視覚的な正確さや時間制限など要求されないものだったそうです。
トレーニングの数日前と、トレーニングの数日後を比較すると、明らかにアクションゲームをやった人たちのほうが成績がよいそうです。
で、こういう視力が重要なのは、夜の車の運転とか、本を読むときとかだそうです。まあ、コンピュータの前に座っていても必ずしも目を悪くするわけじゃないよと言いたいようです、ほんとかよ(笑)。
それに脳みそがよくなるんだぞーとは言っているけど、脳みそのウラを取ってないよねー。
しっかし、私もそうですし、このサイトに来られる方はほとんどアクションゲーマーではないでしょうから、こんな論文が出てもゲームで遊ぶ大義名分にはなりません。
確か前にもゲームで外科医の腕が上がるとか、視空間能力の性差が消えるとかありましたけど、どれもアクションゲームなんだよね、ははははは(乾いた笑い)。
誰か、RPGをプレイしたら思考能力が上がるとか、そういう論文出してくれないかなー。(無理っぽそーだ……どう考えても超限定的で、FF好きならATB能力が高いぞとか日常生活では全く役に立たない能力しか上がらない気がする)