ACは少なくとも二十回は見たに違いない、動体視力が上がった青星です。
もういい加減にしろ、という内なる声が聞こえてくるので、この記事をもって終了とさせていただきます。
さて結論。
つまるところACはクラウド(と、スクエニの技術力)のプロモーション映像だったと思っています。
ああ、クラウド、いいお顔で撮ってもらえたねー。
バハムートとも、みんなは前座で、むしろ一騎打ちにしたのはクラウドを見せるためだよねー。ティファが負けちゃったのも、クラウドに抱き上げてもらうためだよねー(私の目、違った、頭がヘンなのか?)。
そう思えば数々の穴も微笑みで乗り越せます。
綺麗な映像ならプロモーションフィルム大オッケー!
な人間にはうはうはでございますよダンナ(って誰よ)。
「映画傾向:スターウォーズ・アポロ13・マトリックス」(わっかりやすいなぁ)な自分には、ホントに「有り難う有り難うスクエニ!」としかいいようがありません。
もともとFFを通してスクウェアという会社を知り惚れ込んだのも映像力ゆえ。FFtheMovieはかなり失敗してしまったけど、それでもいつか映像作品を……!と思っていた私にはこのACという作品は福音でした。正直ゲームはどうで(略)。
ま、もう少し言うなら、物語として最高なものを求めるならば、映像やゲームは結局本には勝てないと思っています。百聞は一見にしかずとは言うものの、文字で表された筋は、映像や絵に比べると重層的で多義的でありうるということ。つまり、絵であれば「見れば分かる」ではあるけれど、逆に言えばその分統一見解も得られやすくて、皆が同じことを思う。利点ではあるけれど、私は欠点だとも思っています。その分深みを出すのが難しい。
だから、出来ればゲームであっても素晴らしい物語を見たいとは思いますが、さほど贅沢は言うつもりはありません。
もっとも、ACプロローグを読んでみるといろんな解釈が出来るようにという「多義性」を含めてはいるようですが…それがうまくいったかどうかは、文脈を共有出来るかどうかに依存しています。つまり、「プレイした人」限定、しかも気に入った人。気に入った人でなければ様々な謎についても言及しない。嫌い、という一言ですませばそこでコミュニケーションは終わっちゃうわけです(おお、茂木健一郎ちっくだ)。
さらに言えば作り手さんたちは「日本人だからこそ作れた」というご意見をお持ちのようですが、私からすれば「ゲーム屋さんだから出来た」といううがった見方をしています。
ゲームは、プレイヤーあってのこと。こちらから働きかけることによって物語が進みます。「働きかけ」がなければそれら多義性も理解されることはなく、いやむしろ多義性の存在すら気づいてもらえません。
何を言いたいんだか分からなくなってしまいましたが、いろんな意味において「ゲーム屋さんが作った映像だった」と思っています。
あと、FF7もそうですが、私がFFが好きなのは、背景に一貫して通じる考え方のバランス良さにもあります。この間FF7のシドが言っていました。「人間の力ってもんを信じてみてえんだよ」
単に魔法という人知を越えたものを提示するだけではありません。たとえお伽噺と言われるファンタジーであっても、人間が築き上げたものを負の遺産としてだけではなく正の部分も評価していること。それがゲームにも現れています。(昔のFFについては知らないのでどーなのか分かりませんけれど。)
ある種の英雄譚において、仲間の大切さを訴えることによって感動させるという手段は定石です。FFも当然その手法を取っていますが、その説得力を増すのはその背後に見え隠れする人間への肯定感のためではないでしょうか。
しまった、何でこんなことマジになって書いているんだ私……。
唐突にマイベスト!
クラウドの顔:「自称、な」という自嘲めいた顔が最高!
バトル:チェイスシーン。クラウド君をいかにかっこよく見せるかの山場だった気がする。ちょっとカリカチュア入ったアップが多くて、他のバトルとは違う人が担当したのかなーなんて思ったり。
音楽:迷うけど…For the Reunionにしときます。妙にこのピアノのリピートがクセになります。
人外度:ヴィンセントにきまっておろう!
細かいなぁオイ:最後のクラウド君がかあさん言う前に、ふわーっと腕の傷口が治っていくところ(もともと服も穴さえ開いてなかったのでは?)
訊きたいこと:セフィロスって薄毛ですか?
どうしても見つからないもの:教会でクラウドとティファが倒れているところに歩いてくる人物(レノとルード)がいるそうですが……いつの、画面内のどの場所?
世界展開での心配の種:英語のスペルミス(英語ではなくとも、結構ミス多そう…)。
なにげにあってほしい特典DVD:かっこいいクラウド君は一杯見られたので、かっちょわるいクラウド君をおなかいっぱいに。(あったら絶対ウケると思うんだけどなー。)
どうでもいいこと:クラウド君はティファの危機に対して「ちょっと遅刻者」は健在っぽい。三度目はないと思え(by ティファ)。
さて、そろそろおひらきにしなければアホウの上にアホウの上塗りになってしまいます。(アホウであることは既に証明ずみだけどね……)
皆様は存分にACを堪能されましたか?
もし「私はこう思う!」などご意見がありましたらコメント欄からどうぞ。多分さらなる煩悩トークが炸裂いたします(笑)。
ここまでおつきあいくださり、有り難うございました。
そして照れくさいけど、素敵な作品を作ってくれたSQUARE-ENIXにも感謝を。
12/6追記:
すごく厳しいレビューですが、面白い(それにかなり賛成する部分もある)のでご参考までにリンクを貼っておきます。
今月の1本:ファイナルファンタジー7 アドベントチルドレン