アクション苦手な人間ですが、攻略サイトに三度ほどお世話になった以外は寝る前こっそりプレイでなんとかクリアしました。
とてもとても楽しみました。確かに、どこをとってもおもしろく、名作!
ちょっとしたひやひや感、でも大ざっぱでも結構いけるところ。もう少し、移動時に視点変更が出来たならやりやすかったと思うのですが、これは贅沢ということで。
ハヤカワ文庫あたりにありそうな謀略ストーリー。
ほんのちょっぴり、ストーリーについては突っ込みたいとこもありますが。
ものすごくがちがちと作られた、言ってみれば饒舌なストーリーです。
収束的なストーリーなんですよね。
ベイグラなどは発散的なストーリーで行間を読ませるようなゆるさがあります。そのゆるさが(瑕疵があるとしても)瑕疵をカバー出来るんですが、緻密に作られて一点遠近法みたいな作りのストーリーだと、ゆるぎ、ゆるさがないために瑕疵が目立ってしまいます。
私が感じたのは、特に以下の2点。
ラストボスと、ある重要人物の、遺伝子に関係する動機が子どもっぽく見えて仕方がないんですが……。それまでは(謀略物らしい)大人っぽいシナリオになっているので、そこで対象年齢の落差をばっと感じてしまいました。
あと、ファンの間で(?)人気のあるようなスナイパーウルフですが、これ、最初に出てきた時と二回目に出てきた時とで人物設定相当変わっていませんか? 最初のほうは相当女の子をいたぶっているような気がしたんですが。
二回目はオタコンの恋の味付け用に美化されているのかな、と。そのあたりものすごく気になってしまいます。
ただ、瑕疵は瑕疵、凄くちっちゃなものですから、そこをのぞけば面白かったです。
あ、最後の最後は凄く良かった。さらに暗躍望む!
んで。
スネーク(自称IQ180)って本当に頭がいいんだろうか……と、自分がプレイした彼を見ていてつくづく思いました。ごめん、スネーク。すごいおばかな侵入者になってしまって。
しっかし、PSPすごいなあ。こりゃあいいわ。PSが遊べるとなるとDSのゲームよりおもしろいかもー。
次はゼノギアスだ! 600円だし!
ところでICO。
こ、これ、販売終了しているんですね、知らなかった!
GPLのライブラリを使ってしまっているためだとか。
こんな名作は滅多にないのに!
小説も文庫化されたのに(ちなみにゲーム本編のほうがストーリーはいいです……(笑)。宮部みゆきはむしろうまい作家だと思うけど、icoの言葉なき物語の発散的なストーリーの世界が小さくなっちゃったんで。ただ、ストーリー性を求める人にはお勧めします)!
うわー、なんとかして販売再開してほしい……。ICOは本当に名作です。