シナリオアルティマニア

買っちゃいました。

ファイナルファンタジー12 シナリオアルティマニア

凄く練り込まれた設定が隠されていて、「こ、これがもっと明確にゲーム中に出ていたならば!!」とほぞをかんでいたりします。いや、分かるんですけどね、ゲーム中ではあの程度しか語れないというのも。

シナリオライターさんのインタビューを拝読すると、やはり「推測」してもらうことを念頭に置いてボイスを削ったとのこと。オイヨイ語だからとか言うんじゃないだろうなあ。(ちなみに私は「アリオリア!」と聞こえていて、アーシェのことを呼んでいるのだとずっと思っていた。ついでに「風俗デビューよ!」(と聞こえるという話)にはお茶吹いた)
パンネロのダンスシーンはガリフの里で本来流れるはずだったとか。なーんだ、それだったらま、いいや(?:もっと重要なシーンだったらやだなぁと思ったわけです)
松野さんは最初と最後をがっちり書いて、中間、いわゆる展開部は大まかだったとのこと。うーん、納得。
結構、展開に本人が悩んじゃったんじゃないかなーとは思ったりしました。

元老院がもっと暗躍してくれ!と願ってはいましたが、かといって、そちらの状況ばかりを書いているわけにもいかないのももっともだなあとも思うのです。
というのは、今回主人公主軸の話じゃないので、ヘタに敵方の陰謀を書こうとすると、どうしたって相手側のほうの描写が多くなってしまって「なんのためのプレイヤーキャラだよ!」となってしまいそう。
主人公ほかプレイヤーキャラはひたすらお使いしてるわけですし(笑)。
あんまりイヴァリースが広すぎた(という贅沢な悩みの)せいで、物語に集約点を作るのが難しかったのでしょう。

けれど2004年の時点で一度できあがりそうだったとは……どうしてここまで伸びたのか、それが知りたいッス。バグ?
それともほんとに物語にツッコミが入った?黒すぎたとか?
でもFFはかなり黒い物語もあると思うので(FF7はFFTなんかよりずっとイカレていて黒いと思うんだけど)、松野さん程度のシナリオで黒すぎ判定が出るのもどうだろなーと思います。DCだって黒々じゃーん。
ということで、最初からあの程度、という話だったんだと私は思っています。
が。
皆さんが推測しているように、失われたテキストがあるのならば、ものすごく気になります。漫画化じゃなくて、出来れば美しい絵的な表現のイベントシーンのキャラモデルでやってほしい。あのポリゴンはほんとスゴイや……。

ところで、プロキオンスタジオで光田康典さんと浜渦さんの対談が載っていたのでいそいそと読みに行きました。あと浜渦さんの随想録も更新。

浜渦さんが好きな人は結構光田さんを挙げてらっしゃる方が多くて、私も浜渦さん好きを買われて(?)、光田さんを薦められたことがあります。けど個人的には全く違うタイプの作曲家さんだと思っていまして(笑)。
随想録を拝読しても浜渦さんご自身もそう認識してらしてみたいですね。
けれど音楽の相性は良かったらしい。
(確かに、Sailing to the Worldで感じられたしなぁ)

DCFF7の音楽、最近まで書かれていたようですねえ……
ということは、マルチプレイヤーモード分のCDはまとめて今後出るかもしれないって期待してもいいってこと?!
是非是非出してくださいよおおおお!

追記:「ベイグラントストーリー」、アルティマニア復刊決定!
復刊comから連絡が来ていて小躍りしてしまいました。ありがとーすくえにー。
青星は古本屋で根性で探し出しましたが、このアルティマニアの出来はとってもいいですよ。

ところどころで入るゲーム中小説が、FFのように少々子ども向けの物語にはなっておらず、雰囲気そのまま。
持っていない方は是非。

でも、なぜに突然復刊? ベイグラの売れ行きが急激に上がってるとか?
まさか、2が出るとか……ないよね、そんなこと(涙)。
(ま、真実はアルティメットヒッツが出ることを受けてだと思います(笑)。ベイグラもそのメンツの一つなんです。ぱふぱふー!売れてくれー!それでみんな楽しんでくれー!
これまで廉価版になっていなかったFF8、FF9も格安で出ますよーん。)

ベイグラは難しい、と言われていて、確かにシステムを理解するまでは大変なんですが……FF12と同じ(笑:なおFF12のほうが格段に遊びやすくなっているのもFF12を高く評価しているひとつの理由だったりする)。もっとも物語も風景もめちゃくちゃ綺麗なので、訳が分からないままでもものすごく引き込まれていたんですよね、自分は。
で、システムを理解したら俄然プレイしやすくなる。なので、敷居が高いからといって、ヘビーゲーマーでないと不可能というわけではなく、説明書を読んで理解することが出来て(これが正直最初の関門だと思います。量が半端じゃない)、それなりにこつこつとプレイすることが出来る人なら遊べるはず。
決してゲームスキルが必要なゲームではないので。
それに、今となってはあのへたれな数値が懐かしい…(笑)。あの数値があってこそ、緊張感を、アクションゲーム並に感じられましたから。

そんなベイグラ、続編を望む声もそれなりにありますが、個人的には続編が出て欲しいような、出て欲しくないような、といったゲームです。終わり方(着地点)がとても綺麗なんですよ。なので、あれはあのままでもいい、というか……手を離れていった主人公、アシュレイは、もうプレイヤーのアシュレイではないんだろうなあと……。ゲームキャラなのに、なぜかひとつの人格として尊重したくなる主人公です。

続編があるとするなら、FF12とのクロスフェード!で、アシュレイが覇王の剣(あるいは契約の剣)を探しに出る旅だったらいいなあ(なぜか、はネタばれになってしまうので言えませんが……恐らく契約の剣があればアシュレイはいろいろ断ち切れると思うわけですよ)。

2 thoughts on “シナリオアルティマニア”

  1. こんばんは、Sarururu様。
    アルティマニア、やはり……(笑)。設定集がないと深さが分からない、というのはゲームとしてはちょっぴり残念ですよね。(まあ、ゲームだけでも存分に妄想して楽しんでいましたが)
    アルティマニアで、バッシュが生かされていた理由を漸く理解した大馬鹿者です。てっきりガブラスがいぢめるために生かしているのだとばかり思ってました……(汗)。

    ベイグラントストーリーのアルティマニア! 自分も嬉しいです。復刊コムでは既に別名で投票していたので、青星名義では投票できなかったんですが…。三十名だろうとなんだろうとかまうものか! レアモンデ万歳!(笑)。

    FF12-2、あるといいですよね…シナリオアルティマニアでこそーっと書いてあったので、「続編! 続編!」と思わず呪文のように呟いてしまいました。
    メレンカンプさんあたりの話は自分も気になります。幻妖の森=羽虫の森と固く信じて疑わないのですが、それにしても彼女のいた年代がいまいちはっきりしませんよね…。レアモンデはまだ出来ていなかったんでしょうか…?でももう出来ていないとまずそうな感じもしないこともないです。
    FF12の時代は古代キルティア末期に当たるのでしょうか?うーん?

    などといいながら、ベルベニアでクレバドスなんで、バルフレアが「あ、やっちまったぜ!」とばかりに伝説の大崩壊を引き起こす、という展開でも個人的には大OKです(大笑)。

    とこちらこそ暑苦しいコメントで失礼しました(大汗。)

  2. ご無沙汰しております(ぺこり)。
    FF12のアルティマニアについて私も大体同じ感想を持ちました。
    もうちょっとはっきり出てくれれば!と思いつつ、でも妙に納得したりもしつつ…(笑)。
    2周目をしたらきっとまた違う感想が出てくるのだろうなと思います。

    そしてベイグラントストーリーのアルティマニア! ついに?やっと?驚きの?色々形容詞を思いつきますが復刊ですね。
    復刊コムなるところで復刊支援はしていましたが、本当に復刊するんだーと思うととてもこれも嬉しいです。一環でもなんでも嬉しいです(笑)

    ベイグラントの2は…どちらかというとFF12-2が普通にプレイしたいなあと思ってたりするのですが、それがメレンカンプと絡んできたらどきどきだったりするかもしれません!

    テンション高い書き込みで申し訳ないと思いつつ、ではではでは。

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