光田康典さんの「Sailing to the World」を浜渦正志さんがピアノスコア化したという、お二人のファンにとっては垂涎物のスコアです。
しかも演奏見本のCDつき!
もう届いた! 仕事はやっ!!(4/1発送ってことだった!)
素晴らしいです、プロキオン・スタジオ。
……はっ、原曲のほうは買っていませんっ、すみませんっっ!
大声で言えないのですが、実は光田さんの音楽は微妙に私のツボを外しているのです(TT)。ファンの人ごめんなさい。
「ぼんやり系(別名癒し系:環境音楽)」の音楽は周囲からも「よく飽きないねえー」と感心されるほど好きなのですが(たとえばEnyaとかDead can danceとか……古っ)、光田さんの、楽器や音の構成の仕方があまり肌に合わないのだと思います。
最近舞台化されたキリテも、いたるところでお薦めされていたので買ってみました。
「好きな人は好きなんだろうね」と納得出来る質なんですが、自分は必ずしも好みではなかったのでちょーっとばかり高かったかなあと思っているところ。
ところが、構成といえば浜渦さんのやり方が好みですので、うまい具合にこちらのピアノスコアは自分にとって「ちょうどいい癒し具合」になっていました。
FF10のピアノコレクションやPiano PiecesSF2(←サガフロ2のピアコレと考えてよし。ちょっと違うけど)を聞くと、浜渦さんは生ピアノに対して多少夢見がちなところがあるという偏見があります。というより、むしろ演奏者が夢見がち、なのかな?
個人的には浜渦さんのピアノ作品に対しては、ジャズのような硬質で透明な音か、バロックのようにペダルに頼らない奏法か、モーツァルトが抜群にうまい人による演奏か、もう少し乱暴な言い方をすればむしろシンセで突っ切って演奏して欲しいという願望があるんですが、光田さんの「夢」のような音楽の性質と、浜渦さんの生ピアノでの夢見がちな部分がマッチしていると感じました。
FF10のピアコレのような斬新さはないにせよ、FF10でみられた、ときどき音の層がすかっと薄くなったりしていた部分がなく、均質に、高いレベルにある曲がそろっているように思います。
お二人のうち一方のファンであれば買って損なしのスコアではないでしょうか?
なんといってもCD付きだしね。
お気に入りは……そうだなぁ、タイトル曲とMelody-Go-Round、Point of No Returnかな。聞き込んだらまた評価が変わってくるかも。
追記:ちょっとだけ弾いてみました。
ヨレヨレですが、私でもなんとかいけそうなので、割と弾きやすい曲がそろっているかも。
ただ、浜渦さんらしい変拍子っぷりっちゅーか、複数声部っちゅーか、そんなものが感じられました(笑)。
さらに追記:随想録、更新されてますよー。やっぱりネロっちの曲には「スペースディレイマシン」が使われていましたか(笑)。う゛ーみょんみょんみょん、という音の部分ですよね。