Drag on Dragoon Original Soundtrack

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それなりに長いこと、ドラッグ・オン・ドラグーンのサントラについて紹介したいと思ってきました。
ちなみにゲームは未プレイ。ノベライゼーションは2冊とも読んだので物語は知っています。鬱です……。

ちなみにお値段もとんでもない価格になっています。
密林価格でさんまんえん……これを売ったら私、ピアソラの「AA印の悲しみ」が買えるな……などとぐらつきましたが、大丈夫です、このサントラはとりあえず手放さない予定です。凄いから。

ある意味において、唯一無二の音楽ではないかと思います。一般受けは決してしないでしょう。
初めて聞いたとき、文字通り酔いました。感動したのじゃなくて、目を回したということです。友人に貸し出したら、やっぱり酔っていました。

まずは、興味がある方は公式サイトから音楽どうぞ。(船酔い注意!!)
基本的にフルオケの音楽です。
初っぱなのムービーから凄いと思いますが、BGMも聞いてみてください。

この音楽、クラシック音楽のコラージュから出来ているんです。だから、時々「あの曲がこんなおどろおどろしいものに……!」というものがちらほらと分かります。

明らかにストラヴィンスキーの「春の祭典」を思わせる曲などもあります。だいたいの作りは、同じような短いフレーズを何度も重ねる(基本的に八回くらいでしょうか)ことで、どぎついアタックのリズムを刻みながら、壊れたレコードの狂気を生じさせています。
無意味な反復はそれだけで狂気を感じさせます。たとえば、ある人が同じ言葉をずーっとぶつぶつと繰り返していたら、怖いでしょ?
それと同等の恐ろしさをこの音楽は持っているのです。

でね……反復って、また、これが習慣性があって、はまると抜けられなくなるんですわ。一時期、おどろおどろしいこの音楽を聴きながら電車に乗っていました(笑)。

ということで、この音楽はものすごく人を選びます。選びますが、他に類を見ないものとして傑作といってもよいのではないかと私は思います。
音楽を作る上での一つのとても面白い手法です。
単にメロディラインを借りたパロディではなく全く新しいものをそこで作ってしまう。メロディを自ら完全に生み出さないとしても、ここまで斬新な音楽を作り上げることが出来る好例ではないでしょうか。

ちなみに、このサントラ、「No.2」があります(続編のものではなく、サントラが2つに分割されて売られた)。
が。

既にその頃、手の出ない価格になっていました。つまり、No2のほうがより狂気度のアップした音楽だということです。
上で紹介したNo1は、Amazonでの業者出品の、恐らく最後の一枚を定価で買いました。
スクエニのサイトはざっと見ているので、ゲームの存在も知っていたし、なかなか音楽凄いぞ、と思っていたのですが、暫く経ってから急に「音楽が欲しい!」とのたうちまわり(鈍い……というか、遅効性の音楽なんでしょうか?)、それで手に入れました。
中古サントラや古本に関しては割と運のよい道を歩いているつもりなんですが、No2だけはなかなか見つかりません……。
定価以下でないと買うつもりもありませんけどね。

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