Sunny Parkさまのとことmalinconiaさまとこのを拝読して、面白そうだったのでこっそりいただいてしまいました。
- 雑誌は買いますか? どんな雑誌を買って、またどんな雑誌は立ち読みしますか?
- 定期購読しているもの以外は買いませんねぇ。定期購読は仕事関係なのでパス。
立ち読みは集めている漫画が連載されてる雑誌。その時々によって異なります。あとはゲーム系をちょこっと立ち読み……滅多にありませんが。
「音楽の友」をそこそこ読んでるかも(笑)。 - 最近読んだ本は?
- 読みかけもありますが。併読派なもんで。
- 「グッドラック」「アンブロークンアロー」神林長平
- 「Challenge」伊達公子
- 「アンテナ」田口ランディ
- 「デミアン」
- 「ミラーニューロンの発見」
- 「脳はあり合わせの材料から生まれた」
- 「江戸の宿」
- 「破綻した神キリスト」
- 「薬師アルジャン」
なにこの節操のなさ。
- どんな漫画が好きですか?
- 基本的にSFっぽいものかな……あとは非常に狭い範囲のファンタジー。現在集めてるのはFSS、ハガレン、ヴィンランド・サガ、薬師アルジャン。好きなのはそのほかにプラネテス、るろ剣、ぼく地球、エロイカより愛をこめて。
ただ時折、無性に少女漫画が読みたくなります。すごくピンポイントな範囲の恋愛もの(笑)。恋愛ものは総じて苦手ですが、とある分野だけ(見苦しい嫉妬などがあまりなく、ただその二人の関係性によってなかなかくっつかないぐだぐだ切ないあるいはコメディな恋愛もの、男の子Mで女の子はS!)はオヤジっぽく「ッカーッ!」と叫びながら読みたくなります。ニヤニヤニヤ。 - 買って失敗した……面白くないから買わなきゃよかった、という失敗はありますか?
- あります……ね。期待した内容が書かれていなかったりすると、使えないなーと。たとえば私にとっては「五人目のサリー」。もう少し専門的な話が表に出てくるかと期待していたのですが、それがなくて。
ただ、読んで損したではなくて「図書館で終わらせてよけばよかった」というもの。 - 本(漫画・雑誌を含む)にかけるお金は月に何円くらいですか
- 数千円ですかね。
- 雑誌や週刊誌はたまってくるとどうしますか?
- 定期購読ものは雑誌ケースに入れて放置。いつ必要になるか分からないので(笑)。捨てる勇気がほしい。
- おすすめの本があれば教えてください。
- なんかいつも同じ、オールタイムベスト風ですが。
- 夏目漱石「明暗」:そんじょそこらの冒険ものよりはるかに胸がどきどきします。ほんとうにいいところで終わってしまったがゆえに、清子はファムファタールとしての存在に昇華されたような気がする。
- エーコ「薔薇の名前」:読むその時々によって変幻自在に印象を変える、何とも張り巡らした設定の多層的な知的迷宮がすばらしい本。現在の心理学における自然概念のモデルの発想って、中世のころから変わってないんだなーとしみじみ感じたり、主人公ウィリアムのものいいに励まされたり、「フィーニス・アフリカエ」で繰り広げられた「笑い」についての論争など、自分が「今、こんなことを感じている、知りたい」と思っていることを、その折にふれてさっと見せてくれます。
- クノー「文体練習」:小説の表現方法としてこんなものがあるのか!と目から鱗が落ちた作品。実はオリジナル創作のほうでは相当この小説に影響されまくっています。バッハの「フーガの技法」が発想の原点だそうです。なるほど、と思わせる、シンプルなテーマからの多様な変奏曲小説。
- 神林長平「戦闘妖精・雪風シリーズ」:基本、私は作品単体でのファンになることは多いのですが、作家のファンになることはあまりありません。その中でも、十五年来ファンであり続けられている日本SF大御所の代表作。あくまでもシリーズで読む必要あり。シリーズのうち一冊だけ読むなら最初の「雪風」を読むべきでしょうが、むしろ第二、三作目の「グッドラック」「アンブロークンアロー」のほうが個人的にはインパクト大です。
わたしは、となりのひととほんとうにおなじせかいがみえてるのだろうか?
そんな疑問を一度でも持ったことのある人は、恐らくこのシリーズは絶大な力を発揮するはず。あおり文句だけだと単なる戦争SF、あるいは戦闘機としてのギミックの楽しいSFとしか思えないのですが、これは戦闘機アクション物語ではありません。(むろん描写がかっこいいところもありますが、読み飛ばして全く問題ないレベル)
ずっとずっと深く、これはディスコミュニケーションと、コミュニケーションをとろうとする涙ぐましい努力の思索的な物語、あるいは不器用な青年が世界を認識していくビルドゥングスロマンです。第二作、第三作と続くにつれて非常に哲学的な物語に変貌していきます。キングダムハーツIIの、特に記憶の役割が果たす設定が好きな人は、このシリーズに共感する可能性大じゃないかなあと思います。
アニメ化されてしまったせいで、主人公と主人公の上司の変なやおいの二次創作が出てしまって大変がっかりしているのですが(大泣)、これはもっともっとやばい変態的な異種族愛の話なんだってば。やおい止まりだなんて、全然、全く、神髄に触れてない!!
十年ぶりの昨日出たばかりの新刊、アンブロークンアローが予想をはるかに超える大傑作だったので、「ぎゃー」と叫びつつ床を転がり回っています。神林節ここにあり! 不器用で世界など関係ないと切り捨てていた青年が、ついに外の世界に向かって存在を訴える時……快哉を叫ぶラストシーンにつながります。
ああ、肌に合う本を読むってなんて幸せなんだろう。
- これは良くないよという本はありますか?
- 全く個人的なもので申し訳ないのですが、「事実と反することを科学だと言い張ってはダメだろう」という疑似科学の本には腹が立ってきますね。たとえば血液型性格には科学的根拠があるとか。ないよ。そもそも昔の某女子大の心理学の先生が偽データを作ったことから血液型性格の話は始まりました。だいたい日本人
45%訂正:4割A型なんだから、「あなたA型でしょ?」と言えば半分ちかくは当たります。 - 本屋さんはどれくらいの頻度でいきますか
- 週三回くらい。新刊をちら見して、文庫新書コーナーに直行。
- 買ったけど読んでない本ありますか?
- あーりーまーすー。がくり。
強奪バトンなので放置します。