BERG

全然ゲームとは関係のない話ですみません。

今、とある理由で、新宿の隠れた名店、ビア&カフェ・ベルクが退店させられそうになっています。
私の「新宿」のイメージにぴったりの、猥雑で、にぎやかで、複雑で、せわしない、と同時に、時間を醸成してきた雰囲気があり、おっされーでいつでも入れ替え可能なスタバとは全く違う顔をもつ軽食店です。
知ってからは十年ほど、ここ数年はほぼ毎週通い続けており、休暇で暫く新宿にいかないと、「き、きれた……!!」と禁断症状が出そうなほどです。
*毎週ご飯を食べに行くのです。飲みに行くわけではない、念のため。

コーヒーがおいしいそうです。そうです、というのは私はコーヒーを飲まないからです(笑)。確かコーヒー一杯210円くらいじゃなかったかな? アイスコーヒーは確か290円だったと思います。
このお値段、新宿駅東口改札徒歩十五秒(十五分ですらない!)で、ですよ!

でも、コーヒー党じゃなくたって、おいしいパンやソーセージやハム、ここでしか食べられないだろうと思うレバーペースト、などなど、ちょっとドイツ風の味わいを楽しむだけでも十分におつりが来るほど。
レバーペーストのおいしさは感涙物で、元々レバーがキライだったのですが、おかげさまでここをきっかけとして食べられるようになりました。(生臭さになれました)
あとあと、ポークアスピックという絶品のパテがありまして、こちらは友達をベルクに誘ったら、必ず食べさせています。

禁煙スペースも少ないし、テーブル席少ないし、狭いし、うるさいかもしれないし、へたすると店外で飲む羽目になるし、と、いささか眉をひそめる向きもありますでしょうが、雑多な人間が集まっていて、それを楽しめる人には天国のような場所。
私は、とても楽しい。
隣に座った二人組が、いきなり小説の打ち合わせを始めたりとか、楽譜を広げてちょっとしたアマチュアのコンサートの話し合いをし始めたりとか、あるいは文庫本を持っていたりとか(もっとも文庫本持ちは相当神経が太い。(空いている時間なら別ですが)というのは、大変回転の速い店だからです)。

ベルク通信という壁新聞に張り出される主張にいつも頷けるわけではありませんが、しっかりとしたポリシーを持っておいしいものを提供してくれる、昨今では簡単には見いだされなくなったものをてらいなく表現してくれます。

お客さんがさらに増えれば、相手側も退店勧告を引っ込めるかもしれませんので……ということで、応援ブログにぺたりとリンクを張りました。
皆様も、新宿においでの際には、そして嫌煙派でなければ、(五時前なら禁煙スペースがあります)、興味をお持ちになったらおいでくださいませ。(残念ながら、嫌煙派の方にはおすすめしません……私もたばこは嫌いなのですが、耐えられないほどではないのでいつも禁煙スペースに行っています、が、まあ、店が小さいので、ねぇ。)
一見敷居が高そうですが、入ってしまうととても敷居の低い店だということが分かると思います。

ついでに言うと、毎月25日前後は骨付きもも肉ハムの日です。これがうまいのだーーー!!

あとね、20歳以上の方には……ビールがねーいいんですよー。ギネスも格安で飲めますよー。
と後輩に紹介して、彼女が去った一年後に、ばったりベルクで再会したときはびっくりしたなぁ(大笑)。
女性の一人飲みも問題ありません。こっそり三度ほど、やったことがあります(笑)。だって骨付きもも肉ハムにはやっぱりビールでしょう? オーガニックのボジョレーヌーボーがあると聞いたら飲んでみたいじゃないですか!(欲望に忠実な青星であった)

退店となったら、たぶん青山ブックセンター並のショックを受けると思います。毎週2回お世話になっていたので、ABCが倒産したときは本気で泣きそうになった……。

○ミネのやり方にはいくらか言いたいことがありますが!(だってだって、サイズのちょうどいい、いかにも駅ビルの書店といったような(紀伊国屋よりも)好きだった本屋さんを追い出したんだ、あそこは……!!(怒))負のエネルギーより正のエネルギーのほうがお互いいいですもんね。

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