サイト名を変えたりバナーを変えたりするのが面倒という安易な理由でFF Network脱退記念。(そのくせ新サイト名を忘れている大馬鹿者)
もっと羽目を外せるぞこれで、ムフフフフなどと嫌なことを考えている嫌な大人の青星です皆さんこんばんは。
そういうことで、今までプレイ済みのFFについてざらっと雑感。
毒もあるよ!
グラフィック、ストーリー、キャラクターと世界観、システム、音楽、その他、といった点から雑感を書きだしてみようと思います。
FF7
グラフィック
FF8から入った身としては見劣りしてしまうのはさすがにどうしようもないですね…。
ただし、恐らくリアルタイムで遊んでいたなら、昔からのパソコンゲーマーとして、大感動したでしょうね。(ファミコン世代ですが買ってもらえず、同時期に親のパソコンゲームで遊んでいた異色ですんで)
ストーリー
狂気の世界を描き出したかったんでしょうけれど、その割には中途半端感の否めない作というのが、正直な感想。(あきらかな病名の用法間違いがあったりするし)
エヴァンゲリオン(1995-1996放送)にはなりきれなかった……。そこまで狂気を表現出来ず、表面的なもので終わってしまった話、そのためつくりものめいてしまった話という印象があります。
キャラクター
主人公クラウドの作り込みが足りないなー、とプレイ中にも思っていましたが、それをさらに裏付けたのがAC。
恐らく、製作者側もクラウド像をうまくとらえ切れていなかったのでは? だから、ACでは「元に戻った」と言われてしまったか?
ゲーム中でも、前半のほうがデフォルメされていて非常に分かりやすいのですよね。後半は隔靴掻痒というか、「うーんなんか違う…うそっぽい…」感をぬぐい切れませんでした。彼の人格に説得力があるほどのエピソードがなかったんですよ…。(追記:彼の後半の人格に、リアリティを感じられない・理解出来ない、ということです。なんだか中学生日記の理想的中学生、みたいな。)
プロローグを読んでも、「うううううーーーん」と悩んでしまうほど、ゲームとプロローグとACとで人格に明らかな乖離が見られます。なおプロローグのクラウドが個人的には一番好きかも。ちょっとはにかんだようなところが自分の中のイメージに一番しっくりきます。
あ、そうそう、ヴィンセントのイメージはむしろ悪かったです。「なにこの女の子受けを狙ったようなキャラ」と。
世界観
これは素晴らしかった……! 排気ガスとよどみ重い空気、でも便利なのでそれを手放すことが出来ない……という灰色の世界は、どこか、日本の都会の現実とオーバーラップして、立体感やリアリティがあります。画面で現れる漢字の使い方も、海外で使われているような外した演出ではなく、なんだかそのエキゾチックさに妙に説得力がある。
そういえばACで漢字の表示ってあったかな……? なかったような気がする。
それに、猥雑であり、人ががやがやと生きていそうな雰囲気を演出するのに、トイレが絶対一役買っていると思います。
システム
マテリアシステムの縛りはいまいち…でした。アルテマとかなかなか全員に持たせられないし。
個人的に、魔法は全てそろえる!とか、エリクサー使えないタイプなので、手元に出来るだけ最強のアビリティを残しておきたいタイプなんですよぅ……。
けれど、攻撃位置によって攻撃力が変わるというアイデアは凄く面白かったです。
音楽
神羅の曲やタークスの曲はうまいですよね。ということで終わり(笑)。い、いや、スケールだけでこんなに音楽を作れるんだなあと感心したのですよ、神羅ので。
さらに、テーマ曲はうちの母親が「あら良い曲じゃない」と気に入っていました。
*ごめんなさい、FF7の魅力が多分全く分かっていないんだと思う…。
FF8
FF8のトークについてはこちら(壮絶ネタばれ及び妄想注意!)
グラフィック
腹の底から惹きつけられました……!!凄まじすぎました、あのCM。そしてど派手な召喚獣!
いやはや、ほんっとに凄いなあと…あ、でも、ポリゴンカクカクなスコールは微妙にかわいくなかったですが(笑)。リノアはかなり可愛かったよね。
とにもかくにも「スコールの髪さわってみたい!」などと思わせる男っぷりに眼福。
ストーリー
穴だらけです。だけどその穴が意外に深いんです。
空想癖妄想癖重箱つつき好きでないと、この面白みは分かってもらえないんだろうなあ。
FF7ほど分かりやすい形で「カタストロフィへの漠然とした予感」あるいは「世界没落体験」みたいなものがないので、さらりと終わらせようと思うとさらっとほんとに終わっちゃう。後は二人の恋愛話が好きかどうかということに注目が行ってしまう。ということで、マニア向け。確実に。
個人的に物語形式の出来としては△ですが、物語の面白み、空想の余地を残してくれているところで◎。
単に恋愛物、ということではなく、この手の「空想の余地」で楽しめる人が少数ながらいらっしゃるので心強いです。ときどき同じ意見の方を見るとこっそり「同志!」と快哉を叫んでいます。
というわけで、自分がFF8が好きなのは、ストーリーが必然的にはらむ悲劇性によるものですよ。あ、でもスコールはメチャクチャはまったなぁあ~だって顔はいいし、軽くひねくれたところが超好みでした。カワイイ!
キャラクター
FF7であったような妙な異常性を打ち出さずてらったところもなく、ある程度デフォルメに徹したために分かりやすいキャラクターが揃っていて好感度がかなり高し。リノアはほんとにデフォルメに徹したために、だいぶ悪評もあるようですが、それくらいしていてくれないと、「その後」を考えたときに途轍もなく悲しくなってしまうから…。
なーんてね。
とりあえず、スコールの次はゼルが好きでした。ああいう単純タイプ、好みじゃないと思っているくせに結構はまるのですよ(アホ)。その次はキスティス先生かな。
世界観
SF好きとしてはたまらん! エスタとかも! フィッシャーマンズホライズンも! ラストダンジョンも!!
新しい、明るい、曲線を多用した美しい世界が~! もう、ほんっと、FF8の世界は好き!ということしか言えません。てかやっぱりFFの世界観ってどれも好きなんだよ…。世界を作るの、FFってうまいよね。
システム
皆さんが面倒くさいというジャンクションシステムですが、個人的には未だにこれを超える魔法システムは知りません……!貧乏性で「MPがもったいない」と思ってしまうたちとしては、個数管理出来て、減ったら他からぶんどる!なんてオイシイことが出来るのはこのゲームしかありませんよ。
また、自分たちがレベルがあがるとそれに従ってモンスターのレベルも上がる、というのは凄く良いアイデアだと思います。終始飽きずにプレイ出来る。
音楽
パソコンのピコピコ音楽からしょっぱなからいきなり合唱ですよ!オケですよ! なんてことで、本当にびっくりした音楽。好きな音楽揃っていますよ。特にノーマルバトルの「Don’t Be Afraid」はFFの通常バトル曲の中で一番好きです。
*FF8への偏愛を語りすぎだと思う。普通の感想と正反対ですみません…。
FF9
グラフィック
PS程度のレベルだと、8頭身よりむしろ4頭身5頭身のほうがきれいなのかなーと感動した美しさでした。正直、FF8よりも美しい。
人ががやがやと行き交う感じ、賑やかな町をさまよう楽しさ、など、格段に美しいグラフィックで存分に堪能しました。
ストーリー
あの……すみません……最後大爆笑しました。あまりのステレオタイプっぷりに。
一つは、個人的にハイファンタジーが嫌いという理由があって、FF9が全く肌に合いませんでした。
こういうハイファンタジーを日本人が作る必要はない、とまで思っています。ヨーロピアンカルチャーをなぜ模倣する必要があるのかと。(中途半端に、劣化コピーになってしまうだろうに)
それに、FF7で「悪い」と思った面が覿面に出てしまった感が……。ノイローゼとかを前面に出してほしくない。そういうものを安易に使ってほしくないわけですよ、狂気を表すのがはやりだからって。
ラストボスの唐突さも頭にでっかいハテナが出ておしまいでしたし。ステレオタイプを下手につなぎ合わせてしまったストーリー。
キャラクター
とにかく、ジタンとガーネットがどちらも受け入れられなかったのが敗因でした。ジタンは「はあ?」と言いたくなっちゃうような男っぷり(歯が浮きそう、とってつけたよう)、ガーネットはガーネットで生意気姫様でヒステリーになるし(あーやっぱり性格に偏りがあるんだなーとそのとき思いました)、好感度ゼロ。
ビビちゃんだけはよかった。先の見える命の切なさが……。
システム
……すみません、覚えていません……でも、最強魔法好きの私なのに、最後までアルテマを手に入れられなかったのが悔しかった記憶だけはございます……。
音楽
歌、よかったよね……BGMとしては、素敵な音楽が揃っていました。ゲームととてもぴったりしていて。ただ、サントラで聞くとその魅力がちょっと減った…。ゲーム中で聞くから、FF9の曲はいい出来なんです。本当にゲームのための音楽です。
*すみません、FF9は借り物で一度しかプレイしたことがないので、どうしても愛着がうすくて毒舌にも力が入って……(ちんもく)。
本当はプレイ済みのもの全てについて毒に満ちた雑感を書こうと思いましたが、とりあえずPS時代までで一区切りにしたいと思います。